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Posted by ミリタリーブログ at

2009年05月22日

シヤ!しや!視野~♪

さて、某所でネタを頂きましたので、ありがたく活用させて頂きます(笑)
今回は視野のお話です。

「右利きの人間が左にスイッチした場合、ダットを見失ってしまう」って話なんですね。
これは身体構造・生理学的&脳の刷り込みの問題です。





 詳しく解説してみましょう。
体は、同じ動きを繰り返していると神経が拡張されて、脳からの信号がスムーズに
伝達されるようになります。

ぎこちない動きが、滑らかになる事で、これらは実感できると思います。
しかし、問題なのはそのバランスです。
右利きの人間は、意識しなければ左右の筋力や神経バランスが崩れてしまい、
やや、アンバランスになりがちです。


 勘のいい人は分かるかもしれません。
右で構えた時と同じように、左で構えると筋肉量と神経伝達の違いで、
イメージしたスピードより遅れて、銃が所定の位置にやってきます。

すると、脳内では「このタイミングで視野にダットが入ってくる」という予測が崩れ、混乱をきたします。
さらに今までは右目でエイミングしていたダットのイメージが脳内にあるため、
無意識に右目でダットを追ってしまいます。

脳内ではこんな混乱が発生する訳です・・・

「ん?ダットが来ないぞ?」

「やっと、来た!」

「さあ、右目!出番だぞ!


「ありゃ、左目だよ!!」

「左目にフォーカスしろっっ!」

「左目にフォーカス!」

「ダットはどこだ~」


発射・・・


っと、なる訳です。
コンマ数秒の世界ですが、場合によっては致命的なロスになりかねません。


さらに筋肉量のバランスの問題が生じてきます。
慣れないと、右腕の筋肉量に踊らされて、ポジションが安定せず、
さらにダットを見失う結果になってしまいます。
左腕が右腕に負けて銃が安定しなければ、
精度は落ちますよね?


原因その1 は、まずこの身体的な問題ですね。
OODAサイクルについては、今回割愛・・・


さらに厄介な事に、視覚的な問題があります。
人間は、最大視野が水平約200度 垂直約125度、集中している視野は45度
程度になっています。

さて、突然ですが質問です!
皆さん、ダットサイトを覗く時、どんな風に覗いていますか?

まさか ミリブロに日参している方々の中には、
スコープ覗くようにダットを覗いている人・・・いないよね?


スコープのようにダットサイトを覗いてしまうと、
ダットサイトの利点が失われるばかりか

危険ですよ~!

上で紹介したように、人間は水平約200度 垂直約125度の視野があります。
しかし、集中している視野は45度しか ないんです。
この集中している状態を、専門用語で「トンネルビジョン」(狭義)と呼びます。
この状態だと、周囲で異常が発生しても気づかなかったり、
障害物にぶつかったりと、非常に好ましくありません。

私がトレーニングを行う際は、必ずこのトンネルビジョンに注意させるのですが、
ついつい、熱中すると皆さん のめり込んでしまいがちです。
そんな時は深呼吸をさせたり、後ろから揺さぶったりして、周囲に注意を向けさせます。

手前の彼は、この後揺さぶられました(笑)

話がそれました(笑)

ダットは、幸いな事にアイリリーフは関係なく、両目で照準できます。
視界にターゲットを捉えたら銃を構えて・・・
自分の視野の中にダットを持ってきます

周囲の景色を周辺視野で捉えながら、照準できるようにトレーニングしてみて下さい。


さらに、首の傾きに注意が必要です。
首を傾けると、せっかくの左右の広い視野が生かせないばかりか、
視差(パララックス)による着弾の変化が生じます。
そのため、頬骨にストックを押しつけるようなイメージで、トレーニングが必要になります。


さて、長くなりましたので最後に、これらを解消するセルフトレーニング方法を書いて、
シメとしましょう。

○クロスアップトレーニング

ドライでのトレーニングですので、mg off バッテリーなし チャンバークリアを確認!

①姿鏡の前に立って、全身が見える位置に立ちます。
②ストレートダウンの状態から、右手で小銃を構えアップする。
③鏡にうつった自分の右目をポイントする。
④視野が全身を捉えている事を確認して、ストレートダウンに戻る。

⑤左で銃を持ち同様にアップする。
⑥左目をポイントして全身をチェック。


ここまでが1セット、姿勢や視野の具合を確認しながら、ゆっくり行い
慣れてきたら、徐々にスピードとセット数を上げていきます。

実射できる環境であれば、左手でのセーフティー動作の確認も行う。


っと、こんなもんでいかがでしょうか>リクエスト主 様





  
Posted by 柏木@中の人 at 08:16Comments(2)カービンコントロール