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Posted by ミリタリーブログ at

2009年05月31日

タクトレの応用・・・単発投稿2

はい、2本目です。

私や某氏が、盛んに タクトレ!タクトレ!と叫んでいますが、
ピンと来ている人は、どのくらいの割合になるのでしょうか?
サバゲは、紳士のスポーツですので、
勝敗やヒット数は、気にしないと言う人もいるでしょう。

しかし、専門誌でさんざん言われているように、
マズルコンシャス(銃口管理)や、ストレートダウンの姿勢は、
しっかりとトレーニングを行わなければ身につかないものです。

さらに、各種DVDで紹介されているテクニックは、
やはり考え抜かれたもので、サバゲに広く応用が可能です。

シューティング オン ムーブは、相手と対峙した場合に、
遮蔽物から飛び出し、牽制をしながら次の遮蔽物に移動するのに
非常に効果を発揮します。

移動しながら、正確な射撃で牽制されると相手は、釘付けになって
動くことができなくなります。



次は、神DVDで、注目を浴びたバリケードシューティングです。

これねw これ!

エアガンは、ご承知の通り実銃程の威力はありません。
ちょっと濃いブッシュでも銃弾は貫通できませんね。

しかし、シューティングのポジションを柔軟に変化させて、
わずかなブッシュの隙間から、相手を狙い撃つテクニックとなります。
TACプローンも併せて使用すれば、被弾率を大幅に低下させて、
ヒット率を向上させる事が可能です。


さらに、写真はありませんが、リバースプローンは、
不意に襲撃を受けた場合、素早く体制を低くして反撃可能ですし、

バリケを適切にトレーニングしていれば、被弾率が減ります。

マグチェンのテクニックや、セカンダリースイッチは
言うまでもありません。

さらに、ペアムービングやカバーリングをトレーニングしていれば、
更なる快感と戦術の広がりが生まれて、ますますゲームが楽しくなりますよ!

皆様も、タクトレやってみませんか~♪





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タグ :タクトレ

Posted by 柏木@中の人 at 17:15Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月31日

栓抜き・・・単発投稿1

今日は日曜日~♪

買い物行って、本読んできますので単発ネタを数本書いて、
予約投稿で放り込みます。

そんで、1発目・・・

ええ、知人がタイトルの通り、栓抜きを購入したんですよ。
非常に魅力的なデザインで、重厚でさすが高級品は違うなぁと
感心しきりでした。

えっ、「たかが栓抜きで大げさな」って?
それは、写真を見てから判断して下さいよ・・・










コレだから!


実は、TAD Gearの新商品なんですね。



チャント センヌキ トシテ キノウシマス・・・

でも、わかる人は分かると思うんですが・・・


この使い方が、本命だろうなぁw




ちなみに、チタンからの削り出しで、値段が約$100ww

これを仕入れる、酔狂な業者さんは、国内にはいないだろうな~w

  

Posted by 柏木@中の人 at 11:29Comments(0)雑記ネタ

2009年05月30日

危機管理情報~北朝鮮核実験に伴う退避勧告

皆様、ご承知の通り5月25日に北朝鮮が核実験を行い、
朝鮮半島情勢が緊迫化しています。

すでに有料版の危機管理情報では、昨年から
韓国への渡航に関する注意喚起を行っていましたが、状況が切迫して来た為、
こちらでも退避勧告の情報と注意点を掲載したいと思います。





 
 

上記のグラフは最新の危機管理情報から転載しています。

有料情報との絡みから、詳細な情報はこちらでは書けませんが、
現在、韓国とその周辺海域に注意喚起情報を出しており、
早急に退避する事が望ましいと記載しています。

そこで今回は、退避する場合の注意点とその手法について、記載致します。

退避に向けた準備
 まず、脱出経路を複数手段確保して下さい。
空路であるならば、異なる空港からの出発便を確保して下さい。
同時に、海路での移動も考慮して、乗り場やチケットの入手方法、港までのルートを検討して下さい。

現状は、往来に制限が無い為、女性や子供・持病がある方は早期の帰国を推奨致します。
また、やむを得ず韓国にとどまる駐在員等の方は、以下の準備を行って下さい。
 
・脱出ルートの選定と移動手段の確保
 必ず複数用意して下さい。また、空港や港へ向かう移動手段の確保も必要です。

 
・燃料、医薬品、食料・飲料水の確保
 政情が不安定になると、確保が困難になります。最低3日分は必要です。

 
・緊急時持ち出し品(最低限の着替えや洗面道具、パスポート等)の準備
 緊急時には大きな荷物の移動が制限される可能性があります。
緊急脱出に備え持ち出し品を用意して下さい。

 
・現地工場・営業所の閉鎖時の対応と、重要書類や機密の保管、破棄手順確認
 閉鎖の判断基準と重要データは、破棄ないしサーバ経由で日本に転送する。

郵送や宅配便の手段は機能しなくなる為、重要なサンプルや機材は早急に発送する必要があります。
発送の優先順位の選定と梱包用資材を調達し、
直接業務にかかわりの無い試作品やサンプルは早急に日本国内に発送して下さい。

 
・緊急連絡先のリストアップと邦人スタッフの安否確認方法の確認
 本社や関係者の連絡先、現地スタッフの緊急連絡網整備

 
・家族のパーソナルデータシート(身体的特徴やパスポート番号等)
 万が一、事件事故が発生した場合に必要になる。
生年月日や身体的特徴、毛髪等のDNAデータ、写真等をまとめた物
重要な個人情報の為、取扱いに十分注意する。

 
・生理用品や持病の薬、乳幼児がいる場合、オムツやミルク等
 緊急事態が発生すると体調に変化をきたす場合が多い為、必須です。

 
・大使館への連絡体制の確保と現地スタッフの最新データの提供

 大使館で邦人の安否確認を行う場合に、最新のデータが必要になります。
 
 


○退避に向けたシュミレーション
 韓国に工場や営業所を置いている企業では、現地スタッフの避難に向けた机上演習の実施を推奨します。
情報収集フェイズから、実際の避難における状況判断を現地スタッフ及び首脳陣が把握する事によって、
非常時にスムーズな退避が可能になります。

 
※必要となる訓練項目
 
・現地との連絡体制の確立
 電話回線は、当然混乱し通信障害を起こす可能性もあり、
メールやイントラネット衛星通信回線等複数用意して、通信訓練を行うことが望ましい。

 
・オープンソース及び現地からの報告による情報収集訓練
 現地からの報道や外務省発表と駐在員からの報告を総合して、判断に必要な情報を集約

 
・対策責任者の選定と対策本部設置
 現地での対策責任者と、本社(国内)での対策責任者を選定する。
概ね、支店長や本社専務クラスが担当する。現地の情勢によって、
対策本部の設置規模を判断し、必要に応じて調整を行う。

 
・現地での営業継続の可否判断と退避レベルの設定
 上記の情報収集により、現地の騒乱や混乱を客観的に判断し、営業に支障が出るケースを想定する。
この際は、直接的な被害の他に現地での感情やイメージにも考慮しなければならない。

 
・現地従業員への待機命令のタイミングとその伝達手段
 現地対策責任者の状況判断を本社に報告し、その上で本社判断を行う。
現地駐在員に緊急連絡を行う伝達訓練も同時に行う事が望ましい。

 
・現地スタッフの安否確認と緊急連絡体制の確認

 上記項目重複するが、長期休暇や旅行・出張に出ているスタッフの安否確認や
避難指示緊急連絡体制も確認する必要がある。

 
・各退避レベルによる従業員の帰国支援体制の確立
 避難レベルとしては、自宅待機→家族避難→工場(営業所)閉鎖→緊急帰国となる。
緊急で出国する際は、会社が渡航費用を一時負担する仕組みや、
遠方に実家がある場合など、国内での宿泊場所の確保も必要となる。

 
・日本国内での受け入れ態勢の整備
 緊急帰国したスタッフは、すぐに報告や聞き取り調査を行った後、
その雇用を継続させる必要があり、国内での同種の業務への割り振りや、
子供の就学支援、住居等受け入れ態勢の整備は、多岐にわたる。

 
・駐在員の身体的特徴と個人情報の取り扱い方法
 万が一、駐在員やその家族に身体的リスク等が発生した場合を考慮し、
顔写真から身長体重、特徴や歯科治療記録・DNAサンプルを本社で一括保存する。
ただし、これらの情報は重大な個人情報であり、
開示する条件や保管に関する条文を本人としっかり協議しなければならない。

 
・現地雇用従業員の対応とケア
 混乱の発生によって、現地工場が閉鎖になった場合、
現地従業員に対して自宅待機命令を出す必要がある。
しかし、仕事に対する取り組みの姿勢は、国によって異なり、
当該国の民族性を考慮しながら、待機にかかる指令や
再雇用措置・待機時の賃金に関する保証を決定しなければならない。

 
・公的機関への連絡方法と連絡手段の整備及び担当者の確認

 公的機関、主に外務省の邦人対策室ないし、
現地在外公館に対して問題が発生した場合の緊急連絡窓口を取り決め、
昼夜における連絡手段を整備する必要がある。
同時に、騒乱発生時の対応窓口や安否情報の送信先及び送信手段について、確認を行う。
 可能であるならば、外務省の担当者に対策室要員に対し、レクチャーを実施してもらう。

 
・大規模な混乱発生時の自主避難経路及び出国手段の確認
 休業中の事案の発生や、急激な拡大などで、対応が後手に回った場合、
事前に打ち合わせを行い、緊急時の出国手段や避難経路、
事前集合場所を選定し、実際に駐在員の家族を含めた緊急帰国訓練を実施する。

 
・負傷者及び死亡者発生時の対応
 不幸にも、駐在員やその家族に負傷や死亡者が発生した場合、
情報が錯綜し現場ないし対策本部は、混乱を極める。
その為、負傷者や死亡者が発生した際のガイドラインやマニュアルを作成しておく必要があり、
その為に対策本部要員で机上シュミレーションを実施し、課題点や対応策を検討する。

 
・現地工場、営業所閉鎖時の対応とライン停止時の振り替えシュミレーション
 大手企業であれば、自然災害や火災等によってラインが停止した際のマニュアルは整備されているが、
カントリーリスクがある国に駐在員を派遣、工場を建設する場合、
戦争及びテロ・暴動の発生に伴う操業停止リスクも盛り込む必要がある。
同時に、ダメージコントロールの一環として、他の工場にラインを移動ないし
新規稼動させる際の、準備期間や再開までの目処を明確にしておく事によって、
実際に事案が発生した場合、速やかに混乱を収拾する事が可能となる。

 
・原材料の調達先変更及び、発注先の選定
 現地に営業所を設置して、原材料の調達や材料の仕入れを行っている場合、
同様の仕入れが可能な国や地域を、あらかじめ把握しておく必要がある。
また、調達可能な量や材料の品質・価格等も同時に調査し、
速やかな調達先変更が可能なように準備を整えなければならない。

 
・影響を受ける取引先企業の一覧作成
 万が一、紛争や暴動によって製品の出荷に支障が出る場合、
取引先企業の信用にダメージを与える事態は避けなければならない。
その為、事案発生時、速やかに連絡を行えるように、主要取引先の一覧を作成し、
振り替え可能な製品の検討や再出荷までの期間を速やかに提出する事で、
実際の収益に対する損害の他、自 社ブランドやイメージへの信頼低下を最小限に食い止める必要がある。

 
・プレスリリースの発表と記者会見シュミレーション
 現地駐在員が何らかの被害にあった場合や、工場や営業所の運営にかかわる事態が発生した場合、
速やかに経営者や責任者によって、プレスリリースや記者会 見を開く必要がある。
情報が錯綜し、対策に追われて疲労している状況では、
思わぬ失言が発生しメディアに揚足を取られかねない。
その為、正確な情報を少なく断続的に発表する事前訓練が必要となる。
 
 同時に、机上訓練を行う際は、記者会見用の原稿を実際に作成し、
その内容を参加者が精査する事で、迅速かつ完成度の高い発表を行える体勢を整備できる。

 
・従業員及びその家族における補償問題の試算及び財源の確認
 駐在員や現地雇用社員に死亡者や負傷者が発生した場合、そのケアや保障に関する問題、
入院・葬儀にかかる費用や、家族の現地渡航費用等をどの程度の額を拠出するか。
また、その財源はどこから出すのか等を事前に取り決めておく必要がある。

 
・各種保険会社との協議と適応範囲の確認
 上記問題にも関連してくるが、操業停止時の保証や製品・設備、工場への保険適用について、
保険会社と打ち合わせを行い、対策本部で把握しておく必要がある。
また、保険料の算出や支払いの時期を確認し、支払われた保険金の用途と見積もりを事前に把握しておく必要がある。


  

Posted by 柏木@中の人 at 12:26Comments(0)危機管理情報

2009年05月29日

車両に対する射撃テクニック

 昨日の記事で、車両に対する射撃について少し書きましたが、
本日は具体的に手法を書いてみたいと思います。

車両に乗っている状況で、相手を追い詰めたならば、
すぐに車両の後部に移動します。

突然の銃撃ならば、運転席からフロントガラス越しに反撃しますが、
通常の場合は、銃をポイントしながら後ろまで下がります。

はい、ミリブロ常連の方々なら常識でしょうが、
防弾措置を施していないドアは簡単に銃弾が貫通します。
その為に車両の後部まで移動し、エンジンや車内空間・トランク積載物を
できる限り有効に遮蔽物として利用します。

移動する際は・・・
ドアを開放する→銃を抜く→ドアを閉める→後部へ移動
の順番になります。
注意点としては、シューティング オン ムーブの応用で
目標の車両をポイントした状態で移動しましょう。

決して、後ろを向いて車両後部に移動してはいけません。
常に目標から目を離さずに、TACムービングを行いましょう。

移動したら即座にニーリングへポジションを変更します。


銃撃の危険がある場合、遮蔽物に密着したい衝動に駆られますが、
少しクリアランスを取らないと、角度的に射撃が難しくなるばかりか車両に集中する
銃撃で生じる破片で、受傷する可能性もあります。
写真で分かりにくいかもしれませんが、体ひとつ分車から離れています。

この状態で、被疑者が投降してきたならば、パッシブで拘束します。
被疑者を車両後部に移動させ車に手をつけさせて、凶器チェックと拘束を実施しましょう。


しかし、この状態で相手が運転席から出てこない場合や、
銃撃を行い被疑者の無力化を確認ないし拘束する場合は、
車両に接近しなければなりません。

撃たれるかもしれない恐怖や、遮蔽物から出たくない気持ちがあると思いますが、
覚悟を決めて、援護するバディを信頼して接近しましょう。

基本は前に紹介した迂回して移動する方法がベースになりますが、
銃の取り扱いを含む場合は、更に大きく迂回しましょう。



移動の前に、移動ルートと障害物の有無を確認してから行動を開始します。
また、バディがいる場合は相互支援の原則を崩さずに移動します。




前回、ウェポンリテンションの記事を書いた際に書き忘れましたが、
直線的に相手の車両に接近すると、バックで向かってきた相手の車両に
衝突される危険がありますし、相手は車両に向けて射撃する傾向が強く
危険性が高くなってしまいます。




上の写真で、イメージできると思いますが角度としては、
サイドミラーの死角を利用する事で、相手は接近する相手を目視しなければ、
確認する事が出来ません。
これらを体得するには、コーンやチョークでサイドミラーの見える位置を
示しながら、視覚的に覚えるトレーニングが必要になります。





はい、2枚の写真を並べてみました。
この写真だけで、言いたい事がわかればあなたは超能力者ですw


答えとしては、センターピラーの位置を目安に移動したならば、
そこからは、スライシングの技術を使用して、前部座席を確認していきます。

この時点で、選択射撃(セレクティブ ファイヤ)の必要が生じた場合は、
サイドミラーの位置に飛び込むと、運転席と助手席を別に射撃可能になります。


ドアが突然開いても、衝突や体当たりを受けないように、

ある程度のクリアランスを取りましょう。




射撃を行ったり運転席に接近する場合は、しっかりと胸元にけん銃を引き付け
ガンコントロールをしっかりと行います。




車両の無力化を確認した後は、必ずスレッドスキャンを実施して、
他の脅威や付随被害の防止を図らなければなりません。



今年中には、車両を使ったトレーニングを企画していますが、実現できるかな~(笑)



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Posted by 柏木@中の人 at 08:02Comments(2)タクティカルネタ

2009年05月28日

ニュース解説

やっと原稿が仕上がりまして、ほっと一息ついた所です。
しかし、リンク用の新聞記事を検索していた所、気になる記事を発見しました。

YOMIURI ONLINEより転載
威嚇なしの警官発砲は違法、神奈川県に約1千万賠償命じる

 パトカーに乗用車を衝突させるなどして神奈川県警の警察官に発砲され、
下半身不随になった横浜市の男性(31)が「発砲の必要性はなかった」として
国家賠償法に基づき、県に約8080万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が
27日、横浜地裁であった。

 小林正裁判官(鶴岡稔彦裁判官代読)は「発砲前に威嚇射撃を行うべきで、
適法な職務執行とは言えない」と述べ、県に約1150万円の賠償を命じた。


転載ここまで・・・

この訴訟は、今後県警側は控訴すると思いますが、
拳銃の適正な使用をめぐり複雑な心境になります。
上記の記事では、当時の詳しい状況が分からず、
検索をかけた所該当記事がヒットしました。

レスポンス過去ニュースより転載

自販機荒らしに発砲、容疑者重傷


同4時15分ごろ、2人の警察官が乗ったパトカーは横須賀市坂本町付近の市道で
手配中のナンバープレートを装着した容疑車両を発見し、ただちに追跡を開始した。



パトカーは赤色灯とサイレンを使用して走行。
マイクで容疑車両に対して停止を呼びかけたが、クルマはこれを無視して走行を続けた。

5分後の午前4時20分ごろには袋小路となっている横須賀市不入斗町3丁目付近の市道に
容疑車両を追い詰め、退路をパトカーで塞いだうえで車内にいた2人の男に対して
エンジンを切って投降するように呼びかけた。

しかし、男たちはこれを無視。アクセルを空ぶかしして
パトカーに体当たりをする構えをみせたため、警棒でガラスを破壊。

それでも抵抗を止めずにクルマを発進させてパトカーに体当たりしため、
31歳の巡査部長が「止まらないと撃つぞ」と警告した後、拳銃1発を発砲した。



転載ここまで・・・

警察官等けん銃使用及び取扱い規範の解釈及び運用について(例規)(pdfファイル)

(平成13年11月30日例規第47号)


以前も紹介した上記のPDFファイルですが、こちらの12ページに
「予告することなく相手に向けてけん銃を撃つことができる具体例」が挙げられています。
その中に、こう記載してあります。

ウ 盗難手配の出ている不審車両を発見したので、
職務質問を行うために停止を求めたところ、
これに応じないで、突然周囲の人や物に車を衝突させながら
逃走しようとした場合


これらに基づいて、現場の警察官は窮迫する事態の中で、被疑者に対して射撃を行ったのでしょう。
法律や警察組織が裏付けした条文を信じて、射撃を行った警察官に対して、
司法が威嚇射撃の必要性を判決に盛り込むのは、非常に悲しいと言わざるを得ません。


もう一度、当時の記事を読み返してみたいと思います。
実際の現場を取材できれば、もう少しマシな記事や具体的な話ができると思いますが、上記の記事
から推察できる範囲でしか情報が無い為、歯切れの悪い記事になる事をご容赦下さい。

午前4時20分ごろには袋小路となっている横須賀市不入斗町3丁目付近の市道に容疑車両を追い詰め、
退路をパトカーで塞いだうえで、車内にいた2人の男に対してエンジンを切って投降するように呼びかけた。



大きな地図で見る

地図を見る限り、周辺は住宅街で付近には学校も存在します。
管轄地域をよく知る地域課の署員であれば、付随被害が発生する可能性が高く
その場で逮捕を行わなければならないと、良く理解していたでしょう。

そんな中で袋小路に犯人を追いつめて警告と警棒で被疑者を逮捕しようと奮闘した事は、
称賛に値します。

被疑者はパトカーに体当たりを行い、逃走を企てます。
こうした相手に対して射撃を行う事は、自己および同僚の生命や身体を防護し、
被疑者の行為をやめさせる為の正当な行為で、
警告の後 射撃を実施したと思われます。


加害車両には、運転席と助手席に被疑者が乗車しており、パトカーに衝突させなければ
脱出できない程度の道幅に追い込まれたと想像します。

航空写真を見る限り、周囲は住宅街であり左右や上空に向けて威嚇射撃を行う場所は
見当たらなかったと思われます。
また、パトカーに衝突されこのままでは逃走の恐れがあり
民間人への被害を考えると、発砲は必要な判断であったと思います。

また、袋小路に追い込んだと言う状況を考えると、相手は切り返しができない状況だったと
思われ、加害車両は後部ないし正面を向いた状態だったでしょう。


この写真は、次回のネタで使用する予定でしたが、ここで使います。

写真で分かるように、車両の後部を狙った場合、運転席と助手席に人が乗っている場合
威嚇射撃を行う事は、非常に難しくなります。

この辺の動きについては、後日紹介しますね。


さらに、行為をやめさせる為には、タイヤやエンジンを射撃してもすぐに止まりません。
運転者に対して銃撃を行う事が必要です。

車をパトカーに繰り返しぶつけて脱出を図ったため、
巡査部長は約1メートルの距離から男性の右肩を狙って発砲。
右脇腹に命中して男性は下半身不随となった。

男性は公務執行妨害と覚せい剤取締法違反などの罪で起訴され、
07年8月に東京高裁で懲役2年、執行猶予4年が確定した。


この記事から推測すれば、巡査部長は側面に回り込み、運転者をピンポイントで射撃する位置に
移動して射撃したと思われます。
ただし、角度から考えて移動した箇所が助手席側か正面よりだったのかもしれません。
それで被疑者の脇腹に命中し、脊髄に損傷を与えたと思われます。

ただ、上記の記事では薬物の使用が確認されており、
結果をみても適正な判断だったと言えるでしょう。



NSR(no standard response)の原則が理解される日は、日本に訪れるのでしょうか。
何はともあれ、今回提訴された警察官の方が、不利益を被る事の無いようにお祈り致します。



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Posted by 柏木@中の人 at 08:05Comments(0)雑記ネタ

2009年05月26日

負傷!

情報の錯綜と少なさで、原稿が進まなくて気分転換しようと、
パスタを作ったんですね。トマトとバジルのパスタをね・・・

そして、後片付けで食器を洗っている最中に、グラスが割れまして・・・
利き手のトリガーフィンガーをざっくり切ってしまいました(涙)

原稿の進行速度は落ちるし、痛むしでなんだかツイてません。
今夜中に原稿を仕上げて明日はブログのネタを書こうと思っていたのですが
微妙な状況です。

トリガーフィンガーを切ってしまった事で、日課のドライファイヤもままなりません。
マ○もかけねえよ(冗談)

それで、今日は安静にしますが明日以降は、傷が治るまでドライファイヤを
ウィークハンド縛りで、やってみようかと思います。
原稿が順調ならね(滝汗)

んで、明日の夜に5発グループを確認して、数日後に結果を試してみます。


えぇ、原稿が順調ならね(笑)  
Posted by 柏木@中の人 at 23:52Comments(0)雑記ネタ

2009年05月26日

ちと、忙しくなります

NKが、地震を起こしてしまったので、ちょっと忙しくなります。

更新が滞ると思いますが、多めに見て下さい(汗)  
Posted by 柏木@中の人 at 07:35Comments(0)雑記ネタ

2009年05月24日

タクトレ

ハイ、皆さん!
タクトレ、楽しんでますか?

今日は日曜日で、これから遊びに行ってきますので、省力更新です(笑)

私は、だいたい隔月程度でタクトレを開催しています。
タクトレだったり、シチュエーショントレーニングだったりと、
仲間内で、ワイワイやってます。

たまに、呼ばれて講師をしたり、現役や一般交えて楽しくやっていますね。

さて、皆さんはタクトレを実施する際は、どんな内容で行っていますか?
最近は、有料フィールドで講習があったりもしますが、
おそらくGUNNERMagpul Dynamics神DVDが、手本になっていると思います。

はい、私も良く参考にさせて頂いております(笑)

今回は、私が行っているトレーニングのプログラムを
皆様のタクトレの参考になればと、写真を交えて部分公開してみましょう。

サックリ コピペなのは、内緒です(笑)



カービントレーニング ベーシック (レベルⅠ)

1 カービンライフルの取扱いとセーフティーコントロールの体得(安全管理の徹底)
・コールドウェポンとホットウェポンの違い
・マズルコントロールとセーフティーコントロール
・訓練上でのウェポンの取扱い
・バイタルゾーンとストッピングパワー
・トリガーコントロールとブレットペネトレーション
・カバー&コンシールメント
・精度と速度の関係
・サイトアライメントとピクチャー
・カービンの基礎保持姿勢
・カービンの射撃要領
・ハンドガンの射撃要領
・サーチとカバー


真冬に公民館で実施しました。
キチンと説明や安全管理を行えば、タクトレでも借りられます。


2 各種ポジションの長短と戦闘での応用 (射撃姿勢の基本講習)
・スタンディングの基礎姿勢と実演及びその利用法
・スタンディングのドライラン
・ニーリングの基礎姿勢と実演及びその利用法
・ニーリングのドライラン
・プローンの基礎姿勢と実演及びその利用法
・プローンのドライラン
・マグチェンジの手法と実技


マグチェン!


3 実技講習~基礎習得 (基礎実射訓練)
・カービンシュート(ストレートダウン~シュート)
・メルトダウンドリル(カービン~Tリロード)
・スイッチシュート(スタンディング~ニーリング~プローン)
・クロスアップ(ストレートダウンから左右トランジッション)



スイッチ!

4 シューティングオンムーブ (移動射撃の基礎)
・前後ムービングシュート
・左右ムービングシュート


横方向のシューティングオンムーブ!


5 バリケードシューティング (遮蔽物の利用)
・バリケードの使用法の説明(カバー&コンシールメント)
・スライシングパイ

6 各種ドリルワーク (応用射撃練習)
・Sドリル
・マルチプルターゲットシュート(タクティカルオーダーを含む)
・スピードリミット ドリル(遠近の撃ち分け)
・ターン&シュート

シューティングオンムーブとトランジッションのドリル
この後、セカンダリーにトランジッションします。



7 ファイヤ&ムーブメント(バディでの射撃要領)
・ピール(射手の誘導と相互支援)
・ファイヤ&ムーブメント(バディで前後左右)


ピールオフドリル!

今のところ、シューティングに関しては、レベルがⅠ~Ⅳまでありまして、
夏にはⅢを実施予定ですね。

では、皆様もタクトレをぜひ楽しんでみて下さい!
もし相談やメニュー内容でお困りでしたら、相談にのりますので、
お気軽にコメントやら、メッセージを下さい(笑)

【業務連絡】
SDTのメンバーの方は、7月にカービン トレーニングしますので覚悟して下さい(笑)
ちなみに、6月にCQBトレ、実施予定です。

  
タグ :タクトレ

Posted by 柏木@中の人 at 08:07Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月23日

ウェポンリテンション④~パッシブ・コントロール2

ハイ!、パッシブでの拘束法の続きです。

だんだん、ブログの書き方が誰かに似て来たのは気のせいでしょうか?(笑)

さて、前回は対象者に手を頭にのせた所まで紹介しました。
今回はそれに対するアプローチ手法から紹介したいと思います。


















前回紹介したとおり、銃をしっかり胸元でコントロールしながら、
素早く相手に近づきます。
ゆっくり近づくと、相手に反撃や逃走のチャンスを与えてしまうので、
なるべく素早く、かつ静かに接近しましょう。


そうしたならば、相手の手をひねって、腰へ移動させる動きに移ります。
その際は、なるべく相手の非利き手側からカフワークを行います。

これは、こちらも右手でハンドガンをコントロールしていますので、
相手の利き手からアプローチすると、力負けする危険がある為です。
そのため、写真では相手の左手からコントロールしています。



















はい、脇にしっかりと腕を密着させて、肘の位置で銃口をコントロールしつつ
左手は、親指を下にして相手の手の甲をつかみます。
この際は接近する位置を調節して、自分の肘に余裕を持たせましょう。

肘が突っ張っていると、態勢に余裕がなくなり、
不意に相手が動いた場合、態勢を崩す恐れがあります。

もしこの段階で、相手が抵抗しそうな場合、相手の足の間に踏み込んで
そのまま押し倒します。




ここまで、腕を持ってくると先ほど親指を下にした意味が分かるかと思います。
そうしないと、この位置まで手を持って来ると手が不自然になって、
しっかりと握る事が出来なくなってしまうからですね。

この状態で、抵抗があるようなら手首の関節をロックして横に引き倒します。



この状態まで相手の腕を移動した段階で、初めて銃をホルスターに戻します。
なるべく視線は、外さずに一連の作業を行いますが、銃がしっかりと
ホルスターに納まりロックされている事は、一瞬で良いので
目視で確認しなければなりません。

そうしなければ、相手と格闘になったり逃走した場合、脱落の危険がある為です。

銃をホルスターに戻したなら、そのままカフを取り出し、
左手にカフをかけてしまいます。

そして、相手の腕ではなくカフのチェーン部分を握り、左手をコントロールします。
そうする事で、右手を移動してきた際、スムーズにロックが可能になります。





写真では、手錠は使用していませんが、実際の手順は同一です。
左手と同じように、右手も親指を下にして、手の甲から手首を握ります。

もし、ポジション的につらいなら、相手の足の間に踏み込んで、
密着した状態で、腕をコントロールしても大丈夫です。




はい、拘束できました。
ここで注意しなければいけないのは、完全にカフをロックするまで、
相手の手首を離してははいけません。


しっかりロックできていなければ、逃走や反撃の恐れがある為です。

相手を拘束したならば連行するのですが、一人の場合は左手で手錠
右手で相手のベルトを保持すると、容易に立たせたり移動が可能です。

また、この状態でも抵抗や逃走は可能ですので、十分な注意が必要です。

さらに一連のカフワークが終了したら、必ず周囲を確認して、
「スレット・スキャン」を実施して下さい。
周囲に別の襲撃者や脅威が存在しないかを、
確認するクセをつけるようにしましょう!

これも、広義におけるトンネルビジョンの防止ですね♪




【注意!】

相手の脅威度や状況に応じて対応やポジションを変化させる柔軟な手法が必要で、
適切なトレーニングが必要です。
このブログを読んだだけで、実際に使用する事は避けて下さい。

また、本ブログの内容を利用して何らかの不利益や損害が発生した場合、
著者及びコメントを書いた方は、一切責任を負いません。






  

Posted by 柏木@中の人 at 17:08Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月23日

ウェポンリテンション3~パッシブ・コントロール

ウェポンリテンションも3回目に突入です。

今回は、パッシブでの対象者の拘束方法です。
具体的な手法に移る前に、拘束方法の分類ですが、
簡単にパッシブとアクティブに分けられます。

アクティブは、自分から動いて相手に反撃や逃走の暇を与えずに拘束する手法で
強襲作戦やCQBで主に使用されます。

○アクティブのイメージ



制圧の手法は、割愛しますね。



一方パッシブとは相手を誘導して、命令に従わせて拘束する手法で、
不審者の拘束に用いられ、一般の警察官やパトロールオフィサーの
使用頻度が高い手法になります。

んで、今回はパッシブでの対象コントロールです。
広義においては、自分の火器を防護しながら、相手をコントロールするので、
これもリテンションの範疇だと思います。

では、早速その手法に移ろうと思います。

あなたは、パトロール中に不審な人物を発見し、質問を開始します。
しかしその過程で、武器を持っている可能性があったり、
薬物中毒者である可能性がある場合、速やかに相手の逃走や
反撃を防止する意味から、アメリカではすぐに拘束が行われます。

アメリカと日本では、拘束やハンドカフ(手錠)に関する概念が違い
日本では、手錠は象徴的な意味を持ち、逮捕の区切りとして使用されます。

一方アメリカでは、受傷(銃撃)防止の観点から予防拘束に頻繁に使用されます。

その代りに日本では、パトカーへの連行や複数での囲い込みが代替手段として
使用されているわけですが、その辺は今回の趣旨とは逸脱するので割愛(笑)

さて、何らかの脅威を感じた貴方は、銃を抜いて相手に静止を命令します。
後ろに下がるには、インタビューポジションから銃を抜きつつ、
腕を伸ばせる距離まで下がります。


この際に、シューティングオンムーブのトレーニングが活きてきますね。

「動くな!」(freeze!)

この際、ポイントするのは胴体中央部で、サイトを使用せず
ポイントシューティングで、相手の挙動に注意します。


「手を挙げろ!」

この時点で、不審な挙動や命令に従うそぶりが見られない場合、
すぐにパッシブに切り替えて、強制的に制圧したり
催涙スプレーや、バトン(警棒)を使用します。

もちろん、襲撃された場合躊躇せず射撃します。

「後ろを向け!」

命令に従い、両手を挙げたならば、反撃を防止して自分の情報を遮断する目的で
相手に後ろを向かせます。
必要であれば、相手の足を大きく開かせて、移動を困難にさせます。

また、地形や状態にもよりますが、
相手の真正面にはなるべく立たずに、やや横からアプローチします。



これは、正面から対処すると、対象の後ろが確認できないばかりか
急に対象が振り返って、攻撃してきた場合に退避する余地がなくなる為です。

さらに付け加えると、GSW(銃創)の面積増大とか、複雑な要因もありますが・・・(以下略)


「ひざをつけ!」

相手が、抵抗せず後ろを向いたならば、その場に膝をつかせます。
狭小地域や後ろにバックアップやチームがいる場合、
壁面を利用する方法もあります。

この際にポイントする個所は、肩甲骨の間となります。

「両手を頭の上に!」

写真では、頭の後ろで手を組ませていますが、
本来は、エリから凶器を取り出す危険があるので、
頭の上で手を組ませます。

頭の上で手を組ませてから、初めて接近を開始します。

ハイ!ハンドガンの位置に注目!
不用意にふらつかせたり、腕を伸ばしたまま接近してはいけません!

しっかり、胸の付近で銃を保持して、相手に奪われたり、
暴発しないようにコントロールしましょう。

上の写真の位置まで近づいたなら、ヒジで銃口をコントロールし、
首の付け根付近をポイントする要領で接近します。

長くなりそうなので、つづきます・・・

【注意!】



相手の脅威度や状況に応じて対応やポジションを変化させる柔軟な手法が必要で、
適切なトレーニングが必要です。

このブログを読んだだけで、実際に使用する事は避けて下さい。


また、本ブログの内容を利用して何らかの不利益や損害が発生した場合、
著者及びコメントを書いた方は、一切責任を負いません。

  

Posted by 柏木@中の人 at 08:14Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月22日

シヤ!しや!視野~♪

さて、某所でネタを頂きましたので、ありがたく活用させて頂きます(笑)
今回は視野のお話です。

「右利きの人間が左にスイッチした場合、ダットを見失ってしまう」って話なんですね。
これは身体構造・生理学的&脳の刷り込みの問題です。





 詳しく解説してみましょう。
体は、同じ動きを繰り返していると神経が拡張されて、脳からの信号がスムーズに
伝達されるようになります。

ぎこちない動きが、滑らかになる事で、これらは実感できると思います。
しかし、問題なのはそのバランスです。
右利きの人間は、意識しなければ左右の筋力や神経バランスが崩れてしまい、
やや、アンバランスになりがちです。


 勘のいい人は分かるかもしれません。
右で構えた時と同じように、左で構えると筋肉量と神経伝達の違いで、
イメージしたスピードより遅れて、銃が所定の位置にやってきます。

すると、脳内では「このタイミングで視野にダットが入ってくる」という予測が崩れ、混乱をきたします。
さらに今までは右目でエイミングしていたダットのイメージが脳内にあるため、
無意識に右目でダットを追ってしまいます。

脳内ではこんな混乱が発生する訳です・・・

「ん?ダットが来ないぞ?」

「やっと、来た!」

「さあ、右目!出番だぞ!


「ありゃ、左目だよ!!」

「左目にフォーカスしろっっ!」

「左目にフォーカス!」

「ダットはどこだ~」


発射・・・


っと、なる訳です。
コンマ数秒の世界ですが、場合によっては致命的なロスになりかねません。


さらに筋肉量のバランスの問題が生じてきます。
慣れないと、右腕の筋肉量に踊らされて、ポジションが安定せず、
さらにダットを見失う結果になってしまいます。
左腕が右腕に負けて銃が安定しなければ、
精度は落ちますよね?


原因その1 は、まずこの身体的な問題ですね。
OODAサイクルについては、今回割愛・・・


さらに厄介な事に、視覚的な問題があります。
人間は、最大視野が水平約200度 垂直約125度、集中している視野は45度
程度になっています。

さて、突然ですが質問です!
皆さん、ダットサイトを覗く時、どんな風に覗いていますか?

まさか ミリブロに日参している方々の中には、
スコープ覗くようにダットを覗いている人・・・いないよね?


スコープのようにダットサイトを覗いてしまうと、
ダットサイトの利点が失われるばかりか

危険ですよ~!

上で紹介したように、人間は水平約200度 垂直約125度の視野があります。
しかし、集中している視野は45度しか ないんです。
この集中している状態を、専門用語で「トンネルビジョン」(狭義)と呼びます。
この状態だと、周囲で異常が発生しても気づかなかったり、
障害物にぶつかったりと、非常に好ましくありません。

私がトレーニングを行う際は、必ずこのトンネルビジョンに注意させるのですが、
ついつい、熱中すると皆さん のめり込んでしまいがちです。
そんな時は深呼吸をさせたり、後ろから揺さぶったりして、周囲に注意を向けさせます。

手前の彼は、この後揺さぶられました(笑)

話がそれました(笑)

ダットは、幸いな事にアイリリーフは関係なく、両目で照準できます。
視界にターゲットを捉えたら銃を構えて・・・
自分の視野の中にダットを持ってきます

周囲の景色を周辺視野で捉えながら、照準できるようにトレーニングしてみて下さい。


さらに、首の傾きに注意が必要です。
首を傾けると、せっかくの左右の広い視野が生かせないばかりか、
視差(パララックス)による着弾の変化が生じます。
そのため、頬骨にストックを押しつけるようなイメージで、トレーニングが必要になります。


さて、長くなりましたので最後に、これらを解消するセルフトレーニング方法を書いて、
シメとしましょう。

○クロスアップトレーニング

ドライでのトレーニングですので、mg off バッテリーなし チャンバークリアを確認!

①姿鏡の前に立って、全身が見える位置に立ちます。
②ストレートダウンの状態から、右手で小銃を構えアップする。
③鏡にうつった自分の右目をポイントする。
④視野が全身を捉えている事を確認して、ストレートダウンに戻る。

⑤左で銃を持ち同様にアップする。
⑥左目をポイントして全身をチェック。


ここまでが1セット、姿勢や視野の具合を確認しながら、ゆっくり行い
慣れてきたら、徐々にスピードとセット数を上げていきます。

実射できる環境であれば、左手でのセーフティー動作の確認も行う。


っと、こんなもんでいかがでしょうか>リクエスト主 様





  
Posted by 柏木@中の人 at 08:16Comments(2)カービンコントロール

2009年05月21日

ウェポンリテンション②~車両へのアプローチ

さて、鉄は熱いうちに打て。
ブログとドライファイヤは、毎日撃てって事です(笑)

さて、今日は車両へのアプローチでのウェポンリテンションです。
これはアメリカでは各種トレーニングセンターやアカデミーで、
よく訓練されている項目ですが、日本ではどの程度行われているか、定かではありません。

パトロール(警ら)中の犯罪遭遇率は非常に高く、安全確保が急務になります。
そこで、今回はPCから停車させた車両へのアプローチを紹介します。



 さて、あなたはPCに乗車して不審な車両を停車させました。
この際にポイントとなるのは、安全な車間距離を取るという事です。
道路や路面状況にもよりますが、最低でも5mは車間距離を取りましょう。
ヘッドライトを点灯していれば、ある程度車内の様子がわかりますし、対象車両が急にバックしても
車間距離があれば、身構えたりある程度対応が可能になります。


 さらに、後ろの(PC役)車のタイヤに注目して下さい。車道側にタイヤを切って停車しています。
こうする事で、バックしてきてもズルズルと後ろに押される事がなく、
発進の際も速やかに車道に出れられます。

さて、この時点で脅威が高い(乗車人数が多い等)が判明したならば、応援の到着を待ちますが、
通常の職質等であれば、声かけを実施しなければなりません。
それから降車前に必ず、装備のチェックと周囲のスキャンを実施します。

 これから、使うかもしれない装備品はキチンとチェックを行うクセが重要です。
乗車前に点検はしていると思いますが、マーフィー君の法則がいつ発動するかわかりません(笑)


 さらに、周囲のスキャンは重要で目標対象物に集中した場合のトンネルビジョンを防止し、
付随被害を最小限に留めるために、非常に重要になります。
停車させた対象車両は、正面だけですが、もし仲間の車両が周囲に存在したら、
不意に襲撃を受ける可能性があります。
同時に、サイレンを聞きつけた周辺住民や野次馬が巻き込まれる事態を防止しなければなりません。

これらの作業は、基本的に2名乗車が基本ですので、分担してもかまいません。



 後方の安全をミラーで確認後、アプローチを開始します。
この際は、使用する可能性がある装具に、手を触れてしっかりと位置を確認しながら、
視線は目標車両から離さずに手探りで確認します。

実際に装具を使う状況になったら、目視で装着場所を確認したり出来ませんので、
手に場所を確認させましょう。


 さて、これからが今回の接近方法のミソになります。
通常は、このまま直進して目標車両に接近すると思いますが、それは間違いです。
私も最初に聞いた時は、自分の頭の固さを嘆きましたよ・・・

最近のトレンドは、湾曲して接近するんです。はい・・・
戸口に使用すると思われがちなスライシング・パイは色々と応用が可能だと聞かされました。



フォトショを弄って、分身の術をかけてみました(笑)
初心者なので多めに見て下さい・・・

 さあ、4人目に注目して下さい。
リアのピラーから ななめ程度の位置でスライシングを開始して、
後部座席や車内の様子を確認します。

真っ直ぐに車に近づくと、ミラーで相手に接近を窺われ、
急発進や襲撃のタイミングを与えてしまいます。

しかし、ある程度湾曲して接近すると車からの距離を稼げますし、
視野も広くなります。



また、前後に人間が乗車している場合、射撃の際に射線が被らず上の写真の位置ならば、
運転者や後部座席を選択して射撃可能になります。

無事に接近できた場合、目標車両への最終アプローチを実施します。





最終的には、この位置に達するように、移動してきます。
そしてインタビュー開始となります。





この位置が、車両へのインタビューポジションになります。
この位置ですと、運転者がドアを突然開けようとしても、てこの原理で阻止が可能で
急発進されても、内輪差で後輪に巻き込まれる可能性が少なくなります。

一番重要なのは、この位置であれば運転者が銃撃を企てても、
体勢に無理があり、射撃が困難になります。





後ろから見ると良くわかりますが、運転者が銃を持っていた場合、
1歩下がると、シート越しに運転者に射撃が可能になります。




はい、このように運転者がドアを開けようとしても、足と手で阻止可能です。


また、基本的な事項としてエンジンの停止や運転者であれば、ハンドルの上に
手を置いてもらう等の受傷防止措置がとても重要になります。



つづく・・・

【注意!】

相手の脅威度や状況に応じて対応やポジションを変化させる柔軟な手法が必要で、
適切なトレーニングが必要です。
このブログを読んだだけで、実際に使用する事は避けて下さい。

また、本ブログの内容を利用して何らかの不利益や損害が発生した場合、
著者及びコメントを書いた方は、一切責任を負いません。


  

Posted by 柏木@中の人 at 17:48Comments(2)タクティカルネタ

2009年05月21日

ウェポンリテンション①~インタビューポジション

3年間で、十分トレーニングの写真やらネタは仕込んでおりましたので、
今の所は連続更新が続いていますが、いつまで続くやら(笑)

さて、今回はちょっとマニアックなネタですが、ウェポンリテンションと車両への
接近と不審者の拘束法を数回に分けて、掲載したいと思います。

今回は、ウェポンリテンションです。
まず、ニュースソースから・・・

--------------------------------------------
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090202/28312.html
拳銃奪おうとした男子中学生に警官が威嚇発砲-愛知・豊橋

2日午前2時半頃、愛知県豊橋市中岩田の市道で、県警豊橋署の男性巡査長(26)が、
中学2年の男子生徒(14)に職務質問しようとしたところ、抵抗されて暴行を受け、
拳銃を奪われそうになったため、拳銃で川面に2発威嚇発砲。
生徒を公務執行妨害と傷害容疑で現行犯逮捕した。
巡査長は顔などに軽傷、生徒にけがはなかった。

 同署によると、巡査長は別の警察官とパトカーで巡回中、
原付きバイクに2人乗りしている男子生徒らを発見。
職務質問しようとしたところ、もみ合いとなり、巡査長と生徒は川に落ちた。
そこで拳銃を奪われそうになったため、警告した上で発砲したという。

 同署は、拳銃の使用について「適正だったと判断している」とコメントした。



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ソースがなくなっていましたが、読売新聞より引用
職務質問の2人に襲われ警官発砲、中国人風の男が死亡


23日午後5時5分ごろ、栃木県西方町真名子の民家前の路上で、
県警鹿沼署真名子駐在所の男性巡査(30)が、
石灯籠(いしどうろう)の頭部(直径約20センチ)を持った中国人とみられる男に
襲いかかられ、拳銃1発を発砲した。

弾は男の左下腹部に命中し、男は約1時間15分後に搬送先の病院で死亡した。
同署で身元の確認を急いでいる。

調べによると、巡査は午後4時40分ごろ、死亡した男と別の男の計2人が、近くにある農協の
現金自動預け払い機周辺で不審な行動をしているのを見つけ、職務質問しようとした。
男が巡査の腰に体当たりして左手で拳銃を奪おうとしたうえ、
民家の庭先から石灯籠を持ち出してきたため、警告の上で発砲したという。

もう1人の男は逃走したが、午後9時15分に入管難民法違反(不法残留)の現行犯で逮捕された。
福島県在住の中国籍の男(37)とみられる。

佐藤忠志・県警警務部長は
「(巡査は)身の危険を感じて発砲した。正当防衛とみられるが、なお詳細は調査中」
とするコメントを発表した。
県警は「背後に犯罪組織が存在する可能性があり、報復される恐れもある」として、
発砲した巡査の氏名は公表していない。

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さて、上記の事件はいずれも もみ合いとなって、拳銃を奪われそうになって
威嚇射撃ないし危害射撃を実施し、事なきを得た訳です。

現状を詳しく見ていないので、事件自体にはコメントできる立場にはありません。
しかし、知り合いの現職の方に色々と話を聞くと、ウェポンリテンション(銃の奪取防止)には、
それほど力を注いでいない、ないし、まったく実施していないとの話を聞きます。

これは、由々しき状況です。
また、ウェポンリテンションで検索をかけてもほとんどヒットしない現状です。
旧ブログがこっそりヒットするのは内緒です(笑)
過去ログ1
過去ログ2

さて、やっとこさ本題です。
ウェポンリテンション(銃の奪取防止)ですが、今回はインホルスター状態でのリテンションです。
最初にこれを選んだ理由としては、銃撃事件や上記の事件を参照すると殆どが、
銃がホルスターに入った状態で発生しており、さらによほどの事がなければ、
日本の警察官は「拳銃をあらかじめ抜いておく」事は難しいためです。

警察官等けん銃使用及び取扱い規範の解釈及び運用について(例規)(pdfファイル)
(平成13年11月30日例規第47号)



まずは、インタビューポジションについてです。
上の写真を見て下さい。
相手との距離を1歩程度とって、不意にタックル等を受けても腰を引ける態勢をとっています。
さらに、左の掌で拳銃に触れて位置を確認しながら防御しています。
その上に右腕を重ねて、拳銃と装備を防護しています。

さらに、対象者への立ち位置ですが左側面を向けて、
けん銃を対象者から最も遠い場所に置いています。

基本は、けん銃を防護した状態で、相手をいかに左手や体捌きでかわすかを訓練します。
また、この状態であれば、右手を左腕に沿って移動させると、迷わずけん銃にアクセスできます。

さて、それでは状況別の対処を見てみましょう。
○相手が興奮してつかみかかってきた場合 【基本的なパターン】

これは、職務質問等でよくあるパターンだと思われます。
状況的には、複数対処が基本ですが、突然の事態や警ら中などが想定されます。

基本対処は、写真のように左手で相手を押しのける事が、基本となります。
重心を落として、相手の胸骨付近を抑える事で、相手との距離を保つことが可能になります。
同時に銃を抜いて射撃を行う場合、あまり下の部位を押さえると支障をきたす場合があります。




実際にこのまま射撃を行う場合は、左手のばねを利用して、突き放すように離れると、
有効にスペースを確保でき両手でのプレゼンテーションが可能になります。
トレーニングを行っている人間ならば、そのままシューティングオンムーブで移動も出来ますし、
スプレーや警棒へのアクセスが可能になります。



○応用、殴りかかってきた場合
こちらも左手でのブロックが基本になります。
写真のようにブロックした後、逮捕術へ移行しても楽に対処可能ですし、けん銃を抜くことも可能になります。




基本的には、射撃するかこのまま体当たりで、相手のバランスを崩したりスタン(急所への打撃)に移行します。
写真を見てもらうと、相手の腹部がガラ空きなのが、わかると思います。
※クロスレンジでの射撃は、まだ写真がありません(汗)
この辺は、エリートフォーセスで紹介されていた、TDIのECQCがわかりやすいと思います。


Elite Forces アメリカ軍編 PART.4 (ホビージャパンMOOK)


○相手がタックルしてきた場合


もし、対象者が不意にタックルしてきた場合、正面で受けると転倒の危険がありますが、
インタビューポジションであれば、足を踏ん張ることができます。
写真を見てもらえばわかりますが、銃を奪おうとしてタックルしても左手でカバーしているけん銃には
直接触れる事は出来ず、かつ一番遠い位置に銃が位置しています。

対処方法としては、このままネックコントロールや真下に崩します。
詳しい方法は、不特定多数が閲覧するネット上ですので割愛しますね。

【注意!】
相手の脅威度や状況に応じて対応やポジションを変化させる柔軟な手法が必要で、
適切なトレーニングが必要です。
このブログを読んだだけで、実際に使用する事は避けて下さい。

また、本ブログの内容を利用して何らかの不利益や損害が発生した場合、
著者及びコメントを書いた方は、一切責任を負いません。

  

Posted by 柏木@中の人 at 00:35Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月20日

今更かな(笑)

3日坊主で終わらないように、予約投稿しておきます(笑)

3年前に、写真を撮ったら実際の動きをアップしますね~♪
なんて言っておきながら、ほったらかしにしておりました(滝汗

3年なんて、あっという間だなぁ~(遠い目)

なので、過去のトレーニング画像からクロスオーバーでのエントリーの写真を選んで、
チョコチョコと書いてみようと思います。

過去にアップしたエントリーの手順


①エントリーポイントへ到達
 FAP(最終突入地点)に到達したならば、先頭の隊員は停止の手信号を後続に伝え、突入準備を整えます。
この時点で、セーフティーを解除し、突入に備えます。

昔は、安全管理がユルかったな~(笑)

②突入準備と警戒
 1番の隊員が、停止したならば2番の隊員はスライシングパイを開始して1番の隊員と向かい合います。
 ドアをスラシングする理由は、突然ドアが開いて内部から人間が出てきた場合の対処を容易にする為です。
同時に、まっすぐ直進してしまうと振り返った場合に、装具が壁にぶつかって音が出たり、足元が悪い場合は最悪転倒の危険があります。

③突入前確認
 スライシングが終わり、向かい合ったならばドアの構造を確認します。
内開き・外開き、確認できる場合は施錠の有無を確認します。
ドアを開放する隊員は、ここでは2番の隊員になっていますが、状況によってスライシングを行い、
ノブに近い方の隊員が開放を行います。

④突入の開始
 図での説明に戻ります。2番がドアを開放した後1番が突入を開始します。1番が室内に入ったら、まず図で説明している赤い線の死角を検索し、すぐに部屋の奥を確認します。
これは、部屋の奥に意識が集中しすぎると、一番身近な死角に潜んでいる犯人を見逃す危険がある為です。

⑤室内への突入
 1番が室内へ突入したならば、その後方を交差するように2番の隊員が突入します。
 同様に死角→奥の順番で検索を行います。
この動きでは、奥に潜んでいる犯人に撃たれるかもしれないとの疑念があるかもしれませんが、2番の隊員が死角を検索している時点で、1番の隊員はすでに奥の警戒に向いていますので、バディを信頼して自分のエリアに集中します。

⑥室内の制圧
 廊下に面した角から、1,2番の隊員が奥に存在する脅威を排除したならば、すぐに室内の制圧行動に移ります。
奥に向けて、前進しながら隠れている脅威が存在しないか、確認します。
 人質が存在した場合は、銃を突きつけて床に引き倒し、室内にいる人員をすべて拘束します。


 このエントリー手法では、2名の隊員のタイミングとスピードが重要になります。
完璧なエントリーを行うには、どちらかの隊員が早すぎても遅すぎても隙が生じます。2名が交差する瞬間も早すぎると、隊員同士が接触する危険がありますし、遅ければ先頭隊員が危険に晒されます。

 未知の部屋で、奥に銃を構えた人間が居るとなると突入には相当の恐怖感が伴いますが、戸口付近でモタモタしているのが一番危険です。
 ご承知とは思いますが、壁には期待できる程の遮蔽能力はありませんので、蜂の巣になってしまうので、最善の方法は、素早く室内に突入する事です。


んじゃ、写真を張っていきます。写真の都合で、③からです。



④~⑤
んで、エントリー


後方の隊員は、前の隊員の背中を押すように交差してタイムラグなく突入します。


⑥目標を識別して射撃


それで制圧・・・
この際に、しっかりとサーチとカバーを行わなければ、なりません。


エントリーの際は、決して走ってはいけません。
オーバーモーションで転倒する危険がありますし、射撃精度も落ちます。
あせらず、コントロールできるスピードで突入する事が大切です。
ちなみに、写真のエントリーでは4秒弱でダブルタップ&ヘッド、クリアコールしています。

皆様も、トレーニングやらゲーム、楽しんで下さいね~♪  

Posted by 柏木@中の人 at 09:08Comments(0)タクティカルネタ

2009年05月19日

新商品のご案内

久しぶりの新商品です。

スタンダードシリーズも、明日から作成予定です。

今回作成したのは、SDTワークス最新作ですが、最小モデルに挑戦しました。

品名 【 Mes 】 ¥3,500(税込)

普段はアクセサリーとして、胸元で光りますが非常時には、パラコを手に巻きつけて
打撃具として使用可能です。
ただし、約3.2Cmの大きさですので、打撃力は弱めですね。

また、技術力と工作機械の関係から同じ形状に作成するのは非常に困難で・・・(汗
毎回違う形状になる可能性があります・・・
とりあえず、アクセサリーだからという事で、ご容赦のほどを(笑

ちなみに、今回撮影したモデルは手直しの後、嫁に出ます。
次ロットも作成中ですので、完成後に写真から形状を確認頂き、お買い上げ頂きたいと思います。   

Posted by 柏木@中の人 at 20:56Comments(4)ツール関係

2009年05月18日

危機管理情報の更新

すっかり、放置してしまいました。
会社でゴタゴタがあって、収入激減などの憂き目に遭うなど、散々でした。
やっと落ち着きましたので、制作や、ブログも今後、復活させます。
依頼された方や、楽しみにされていた方々には、この場を借りてお詫び致します。


新型インフルエンザに関する、緊急危機管理情報を更新いたしました。
掲載先 J-CIA 様

すでに、感染者数が100名を超え急速に拡大しています。
上記の危機管理情報の趣旨は、弱毒性であることを踏まえ、感染した場合のダメージコントロールに重点を置いています。

以下、mixi日記からの転載
幸いなことに、弱毒性で推定の致死率が0.4%前後となっているから、今後は自分や近親者が感染する事を想定して、行動計画を決めた方が賢明です。

基本的には、食料と介護用品の準備ですね。

現在のところ滞留措置や発症した場合の期間を考えると、おおむね1週間が目安になっています。
感染が拡大期に入ると、重篤者以外は、自宅での療養がメインとなるので、1週間前後、家族の看護や、自身の発熱への対処が必要になります。
それらに備えた備品や食料品をある程度そろえておきましょう。

まあ、今回 仮にパンデミックが発生したとしても、食料需給や社会生活に大きな影響が出る可能性は低いと思われます。
一応、農水省も考えてるみたいだし・・・
しかし、国内生産で賄う場合、昭和20年代の水準って


農水省の食糧備蓄マニュアル(pdf)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_print.pdf

食料品は、普段の買い物のついでに根菜類や果物を少し多めに買いましょう。
それと、レトルトのおかゆやカロリー摂取にゼリー飲料、パウダータイプのスポーツドリンク
など、発熱時に必要になる食品も購入しておきましょう。

マスクも、まとめて買うとそれなりに費用がかかりますが、買物毎に1枚とか1箱を買ってくれば、費用負担が少なくて店側でも、品切れの混乱が防げます。
それから、発熱時に使用する氷嚢(アイス○ン)や冷却ジェルシートも必要になります。
使い捨てのビニール手袋やアルコール消毒スプレー、感染性廃棄物を廃棄するビニール袋もあると便利です。

意外と忘れがちですが、下着やタオルも少し多めに用意しておくといいですね。
また、女性なら生理用品、持病や服用している薬がある場合、主治医と相談して少し多めに薬を用意する必要があります。

以下、関係リンク

※A(H1N1)ブタインフルエンザと確定されたもしくは疑いのある患者に
ケアを提供するための医療における感染防止と制御の暫定的手引き
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009who/09who41.html

新型インフルエンザ対策行動計画(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/03.html

新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

国立感染症研究所
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
  

Posted by 柏木@中の人 at 17:58Comments(0)危機管理情報