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Posted by ミリタリーブログ at

2009年05月29日

車両に対する射撃テクニック

 昨日の記事で、車両に対する射撃について少し書きましたが、
本日は具体的に手法を書いてみたいと思います。

車両に乗っている状況で、相手を追い詰めたならば、
すぐに車両の後部に移動します。

突然の銃撃ならば、運転席からフロントガラス越しに反撃しますが、
通常の場合は、銃をポイントしながら後ろまで下がります。

はい、ミリブロ常連の方々なら常識でしょうが、
防弾措置を施していないドアは簡単に銃弾が貫通します。
その為に車両の後部まで移動し、エンジンや車内空間・トランク積載物を
できる限り有効に遮蔽物として利用します。

移動する際は・・・
ドアを開放する→銃を抜く→ドアを閉める→後部へ移動
の順番になります。
注意点としては、シューティング オン ムーブの応用で
目標の車両をポイントした状態で移動しましょう。

決して、後ろを向いて車両後部に移動してはいけません。
常に目標から目を離さずに、TACムービングを行いましょう。

移動したら即座にニーリングへポジションを変更します。


銃撃の危険がある場合、遮蔽物に密着したい衝動に駆られますが、
少しクリアランスを取らないと、角度的に射撃が難しくなるばかりか車両に集中する
銃撃で生じる破片で、受傷する可能性もあります。
写真で分かりにくいかもしれませんが、体ひとつ分車から離れています。

この状態で、被疑者が投降してきたならば、パッシブで拘束します。
被疑者を車両後部に移動させ車に手をつけさせて、凶器チェックと拘束を実施しましょう。


しかし、この状態で相手が運転席から出てこない場合や、
銃撃を行い被疑者の無力化を確認ないし拘束する場合は、
車両に接近しなければなりません。

撃たれるかもしれない恐怖や、遮蔽物から出たくない気持ちがあると思いますが、
覚悟を決めて、援護するバディを信頼して接近しましょう。

基本は前に紹介した迂回して移動する方法がベースになりますが、
銃の取り扱いを含む場合は、更に大きく迂回しましょう。



移動の前に、移動ルートと障害物の有無を確認してから行動を開始します。
また、バディがいる場合は相互支援の原則を崩さずに移動します。




前回、ウェポンリテンションの記事を書いた際に書き忘れましたが、
直線的に相手の車両に接近すると、バックで向かってきた相手の車両に
衝突される危険がありますし、相手は車両に向けて射撃する傾向が強く
危険性が高くなってしまいます。




上の写真で、イメージできると思いますが角度としては、
サイドミラーの死角を利用する事で、相手は接近する相手を目視しなければ、
確認する事が出来ません。
これらを体得するには、コーンやチョークでサイドミラーの見える位置を
示しながら、視覚的に覚えるトレーニングが必要になります。





はい、2枚の写真を並べてみました。
この写真だけで、言いたい事がわかればあなたは超能力者ですw


答えとしては、センターピラーの位置を目安に移動したならば、
そこからは、スライシングの技術を使用して、前部座席を確認していきます。

この時点で、選択射撃(セレクティブ ファイヤ)の必要が生じた場合は、
サイドミラーの位置に飛び込むと、運転席と助手席を別に射撃可能になります。


ドアが突然開いても、衝突や体当たりを受けないように、

ある程度のクリアランスを取りましょう。




射撃を行ったり運転席に接近する場合は、しっかりと胸元にけん銃を引き付け
ガンコントロールをしっかりと行います。




車両の無力化を確認した後は、必ずスレッドスキャンを実施して、
他の脅威や付随被害の防止を図らなければなりません。



今年中には、車両を使ったトレーニングを企画していますが、実現できるかな~(笑)



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Posted by 柏木@中の人 at 08:02Comments(2)タクティカルネタ