2010年02月18日

無線ネタ・・・

はい、SDT-Worksの正式な立ち上げに伴って、ここ数日
慢性的に寝不足な柏木です・・・


さて、某所で無線関係のネタが盛り上がっておりまして、
そのネタ頂きます! っと、豪語したのは良いのですが・・・

よくよく考えると、無線関係はNGなネタが多くて、
殆ど書きたい内容が書けない事が判明しました(笑)
そりゃぁ、通信はヤバイですわね・・・

そんな訳で、内容を全面的に修正してお送りする本日の雑記です。
題して 「ゲームにおける無線使用~基本編」で行ってみましょう。

○符丁を決める
まずは、符丁を決める必要があります。
最低でも自身のチームメンバーと相手チームの呼称を決めておく必要があるでしょう。
よく使われるのは、フォネティックコードと呼ばれる欧文通信表です。
文字使用する語文字使用する語文字使用する語
AAlfaMMikeYYankee
BBravoNNovemberZZulu
CCharlieOOscar0Zee-row
DDeltaPPapa1One
EEchoQQuebec2Two
FFoxtrotRRomeo3Tree
GGolfSSierra4Fower
HHotelTTango5Five
IIndiaUUniform6Six
JJulietVVictor7Seven
KKiloWWhiskey8Eight
LLimaXX-Ray9Niner
ウィキペディア通話表より

これらと数字を組み合わせて、部隊やチームを表します。

例えば、Aという8人のチームがあったとします。
そのチームをオフェンスとディフェンスで、2グループに分割します。
さらに、バディ単位で2名ずつにグループが細分化されます。
これらへ、わかりやすいコードを割り振ります。

本来であれば、部隊規模によって無線の種類を変更して
混線や混乱を防止するのですが、ここでは割愛しましょう。
すると、こんな感じでコードを割り振ることが出来ます。
無線ネタ・・・無線ネタ・・・
チームリーダー→ アルファ
レッドチーム  → アルファ・レッド
ブルーチーム → アルファ・ブルー

バディ1     → レッド01(レッド・ゼロワン)
バディ2     → レッド02(レッド・ゼロツー)


まずは、仮にこのようにコードを割り振りしました。
これはあくまで一例で、自分のチームのよって考えて下さい。

ここで注目して欲しいのは、各場面で使用している分類です。
チームリーダーは、アルファベット
各チームは、カラー
バディになって、数字を用いています。

このように、各階層で異なる分類を使用する事で、使用者の混乱を防止しています。

次に相手の呼称を決めましょう。
米軍や英軍では、X-Rayを使用する場合が多いようです。
人質はYankeeとか・・・

これは、意味もあるようですが、基本的にはよく使用されるコードから
遠い物を使用すると言う側面もあるようです。
これも、チームオリジナルで考案して下さい。
ここでは、相手チームはX-Rayとしておきます。

その他に、ゲームであればフラッグに関するコードを決めておいても良いかもしれません。


さて、これでチームにコードが割り振られました。
次は、運用の基本的なルールです。


○通話のルール

まずは、会話は簡潔に!
だらだらと話をしていたら、肝心な事項が伝わらなかったり
話したい人が、話せなくなってしまいます。

次に、送信と受信を明確にする事が大切です。
例えば、「レッド01」から連携している「レッド02」への通信の場合

「レッド01、レッド02」 (レッド01からレッド02 どうぞ~)
「レッド02」       (はい、こちらレッド02~)
「要件 〇〇」      (レッド01ですが、〇〇ですよ~)
「レッド01、ovr」    (レッド01、要件は以上!)

ここでは、通信相手の状況や感度をチェックする為、
会話のはじめに自分のコードと相手のコードを通話します。
それにレッド02が答えてから、本文の通信を開始します。
こうする事で、話したい相手に確実に情報を伝えられます。

また、PTTを 1回でNo 2回でYES こうした事を決めておけば
声を出せない状況でも、意思疎通が可能になります。

さらに、通信の終了時にも、終了の符丁をつけましょう。
そうしなければ、通話先の相手は、まだ通信があるかもしれないと
ずっと聞き耳を立てているかもしれません。

○通信の手順ルール
次に、リーダーの判断を仰ぐ場面や、チーム全体を動かすような場面です。
極端な話ですが、8人のメンバーからリーダーに会話が集中したら
リーダーの無線は使い物にならなくなってしまいます。
そこで、上への通信はサブリーダーや通信担当を介して、上に連絡します。
こうした要領は、距離や障害物の関係で相手に通じない場合、
中継を依頼する場合にも使用されるので、覚えておくと便利ですね。

では、例を見てみましょう・・・
「レッド01、レッド」  (レッド01からレッドの通信手どうぞ~)
「レッド」         (はい、レッドです~)

「現在、フラッグ左ブッシュ付近、こちら手薄だがレッドによるエントリーを実行したい」
(レッド01は、フラッグの左ブッシュにいますが、手薄なんでレッドチーム全員で突っ込みませんか?)

「アルファへ送信願う ovr 」
 (とりあえず、リーダーに聞いてもらえます?)
「レッド了解、待て」       (聞いてみるから、ちょっとまってね~)

「レッド、アルファ」 
  (レッドの通信手からリーダーどうぞ~)
「アルファ」       (はい、リーダーです~)
「フラッグ左、手薄につきレッドによるエントリーを実施したい」
「アルファ了解、エントリーを承認」  (了解!突っ込め!)

「レッドより01」
「レッド01」
「エントリー承認、実施せよ ovr」 (行っちゃえってさ~)
「レッド01、了解」

っと、こんな感じで会話が進行しますが、このブログをご覧の方で見ていない人はいないであろう、
アンディ・マクナブの「SAS戦闘員」に、CTチームの無線交信のくだりがあります。
ゲームの演出で、チームリーダーがこんな通信をしても盛り上がるかもしれません。

「レッド、アルファ」   
「アルファ」
「フラッグ左、手薄につきレッドによるエントリーを実施したい」
「アルファ了解、エントリーを承認」

「アルファより、レッド、これよりアルファが統制する、確認!」
「レッド01了解!」
「レッド02了解!」

「アルファより全部署、FAPへ移動」

「レッド01、移動完了!」
「レッド02、完了!」


「アルファより全部署、エントリーを開始する」
「スタンバイ!スタンバイ!GO!!」


※FAP(ファイナル アプローチ ポイント)

あぁ、話が横道に逸れました(汗
気を取り直して、最後の項目です。

○位置や方向と距離
軍事作戦や遠距離の場合には、グリッド入の地図やGPSを使用して、
座標で位置を相手に伝えます。
しかし、距離の限られるゲームフィールドでは、特徴的な建物や地形を利用して
現在位置を知らせる事も便利かもしれません。
その辺は、利用するフィールドによって、各チームで考えて下さい。
また、フィールド案内図を利用して、簡易地図を作成しても良いかもしれません。

縮小印刷した地図を定規で線を引いて区切り、番号を振ります。
例を上げれば、ヨコのラインをアルファベット、タテのラインを数字と言った具合です。
これを、ラミネートしてストックに貼っても雰囲気が出ますし、

TAG Tactical Arm Band

無線ネタ・・・

等を使用するのも良いかもしれません。

「座標 C-8で3名に攻撃を受けている!支援要請!」
とかも楽しいでしょう。

そして、有視界でゲームをしているとありがちなミスですが、
自分から見た方向を、そのまま相手に伝えてしまいがちです。
時計の文字盤を利用して、相手に方向を伝えると、伝達がスムーズです。

また、ブッシュや高低差があると、距離感は狂いやすいので、
シューティングレンジの距離標識や、歩測でゲーム前に距離をチェック
しておくと、距離が正確に相手へ伝わるでしょう。


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無線ネタ・・・

東北地方にお住まいの方で、タクトレに興味がある!
そんな方やチームの皆様、ぜひ一度お越し下さい。






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Posted by 柏木@中の人 at 05:19│Comments(4)タクティカルネタ
この記事へのコメント
こんにちは。
いつも勉強させてもらっています。ブログを復活されたようで嬉しいです。

呼び出しの時に自分のコードを先に伝いるというのが興味深いです。

米軍や英軍の一般部隊は報道を見ていると逆(先に相手、そのあと自分)ですね。Alpha3がTango1を呼び出した時こんな感じだったと思います。

"Tango1, this is alpha3, do you copy? over"
"Alpha3, this is Tango1 copy, over"

タクティカルな環境ではないですが、自分がアウトドアで無線使うときも先が相手、その後が自分です。

無線は皆さん聞いてるようで聞いていないので、先に名乗っても聞き漏らして、その後呼ばれて「誰?」となってしまう事が多いから一般部隊はこの順なのでしょうか。
ニュースで現地からの電話リポートの時も、先に相手、後に自分ですね。

SASでは自分のコードが先なのでしょうか?
Posted by yamaya at 2010年02月20日 12:52
yamayaさん
コメントありがとうございます。

先に自分を呼び出す手法は、自衛隊や業務無線でよく使います。
「一〇、○一、送れ」 (一〇から○一、どうぞ)

ご指摘の通り、誰に対する無線かをハッキリさせる為に、
呼び出し先を後にするようです。
少なくとも、私が在籍した所はそうでした(笑)

一般的に相手の感明(メリット)を確認してから、送るようです。
無線関係は、機密やらが多いので、ここでは複数の部隊や軍隊
一般的な無線使用のルールから引用して書いています。

各部隊の無線コードや使用方法は、公開されていませんし
知っていても書けないと思います。
なので、公開情報から基本的な無線の使用方法を開設した記事である。
そうした記事として、何卒ご了承下さい。
Posted by 柏木柏木 at 2010年02月20日 17:57
長い割には中途半端な記事っすねぇ・・・
Posted by ゴールド at 2010年02月21日 14:44
ゴールドさん

出先なので、携帯から失礼します。

すみません、内容薄くて(汗
やっぱり、書きたくても書けない部分もあるので、ゲームで無線を使う基本として、ご理解下さい。
Posted by 柏木 at 2010年02月21日 16:32
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