2012年05月02日
装備に関する基本的な考え方 ~ その3
新PV完成♪
さて、本日は1stラインについて、お話したいと思います。
これまでの記事で書いたとおり、1stラインは緊急時に使用する
命綱みたいなものです。
その為、厳選した品物を適切に装備しなければなりません。
大前提となるのが、身につける事が可能であるという事
装備品をすべて外した戦闘服とブーツのみで携行が可能である必要があります。
この状態で、持って歩けることが前提ですね。
・サバイバルキット
・E&Eキット
・非常用食料
・その他最低限の物品
これらが、1stラインの詳細になります。
では、順に見て行きましょう。
まずは、サバイバルキット
これは、作戦領域で上記の写真のような格好になって
更に救助を待つないし、安全地域まで離脱しなければならない場合
生命維持に必要な物品を指します。
市販されている、一般的なサバイバルキットでもいいですが
仮に砂漠や乾燥地帯へ派遣されるのに、釣り糸と針を持って行っても
わずか数グラムですが、必要のない荷物を持って行く事になってしまいます。
その為、作戦環境に合わせたサバイバルキットを組む必要があります。
アウターケースや携行方法も、様々で先日お話ししたとおり、
どんなシーンで使われるかをしっかりと検討しなければなりません。
米海兵隊の例を見てみましょう。
少々見辛いですが、前から2番目の隊員は、fanny Pouchを下腹部に取り付けています。
この中にサバイバルキットや、非常用の装備を詰めて携行しています
他の装備とは、別系統になっていますので装備をパージしてもファニーポーチは残ります
また、装備との干渉も最低限になりますので、優れた携行方法であると言えます。
難点を挙げるとすれば、アウターポーチに防水性が少なく個別の用品ごとに
防水処置を必要とする事
E&Eキットを入れた場合、没収の危険があることでしょうか。
また、アウターケースとしては、ナルゲンボトルやメスチン
一般的なサバイバルキットに用いられる金属ケースなど多岐にわたります。
これらを使用するポイントは、単純です。
「使用する環境・状況にマッチしているか」だけです。
例えば、上に上げたメスチンでサバイバルキットを携行する場合
かなり大きめですが、調理器具としても機能する為
食料を調達できる環境では、有効に使用出来ます。
しかし、水に乏しい乾燥地帯で調理を行う事は考え難いので
そうした場合は、選択肢から除外されるでしょう。
乾燥地帯であれば、水の確保が何より重要になりますので
ナルゲンが向いているかもしれません。
※その時の作戦や状況によるので、一概に断定は出来ません。
また、こうした重要な装備の蛍光法についても注意を払う必要があります。
いくら優れたサバイバルキットを持っていても、大きく携行に不向きであったなら
本末転倒になってしまいます。
こうした携行方法や運搬手段などは、部隊SOPや各人の経験によって決められます。
長くなりそうなので続きます・・・
さて、表題にもありますように5月もアツいです♪
SDT-WORKSのトレーニングへ毎回参加されている方は判ると思いますが
毎年 5月~6月にかけては、FIELD TRAININGの季節になります。
それこそ、SDT-WORKSとして活動する前から、7年以上
野外での訓練は毎年行なっていますから、考えると長いものです。
そんな伝統のあるSDT-WORKSのFIELDトレですが、
今年は一味違います♪
初めて、ゲスト講師をお迎えしてのスペシャルトレーニングになります!
○ゲスト講師
田村装備開発 株式会社
教育訓練部長 長田 賢治 氏 (ブログ内では けぢさん)
元陸上自衛隊特殊部隊
【実績】
・レンジャー訓練(首席)卒業
・レンジャー訓練 助教として約40名を養成
・銃剣道5段
・第13旅団格闘試験 徒手及び銃剣格闘 特級
一言で言えば、野戦のスペシャリストです。(野戦以外も凄いですが)
長田さんを秋田にお招きして、
濃いぃ内容のトレーニングを実施致します!
画像は、TTC施設管理人の日常 より
○濃いぃ点
内容
詳しくは、参加案内に記載しますが昼間に、各種戦術動作や基礎訓練を実施して
夕方以降、想定訓練が実施されます。
恐らく、かなりの濃度(アツい)内容になること間違いなしです!
SDTの想定訓練は、各任務においてチームを攻撃と防御に分け、
それぞれに攻撃と防御命令を下達する、対抗戦方式になっております。
生身の人間を相手にする状況の流動性が、より一層の緊張感を醸成します。
面積
集合地点や詳しい場所は、参加者様に直接お伝えしますが、
広大なキャンプ場の敷地を利用して、実環境での戦術動作や
行軍・警戒移動が行われます。(10km以上歩きます)
途中の遊歩道から見える景色は、およそ日本とは思えない景色です(笑)
技術
濃いぃのは、初日と想定訓練だけではありません。
2日目は、野外生活一般として各種サバイバル技術の基礎を
ガッツリ実施致します♪
基礎的な火起こしやシェルターワーク、野外調理について
体験形式で、学んで頂きます。
【場所】 秋田県 (参加者様に直接お知らせ致します)
【日時】 2012年 5月26・27日(土 日)
【時間】 26日 0900~2400 (0800 受付開始)
27日 1000~1430
【料金】 1DAY ¥15,000 2DAY ¥25,000 (宿泊料 1日¥600)
宿泊は、基本的にフローリングの屋内ですが、希望者は芝生にテントを貼って
宿泊も可能です。
照明・電源、炊事場、トイレ完備
食事は、26日想定訓練終了後の食事と、27日の野外調理用食材は
参加料に含まれています。
27日朝食及び携行食・行動食等は、各自持参となりますのでご注意下さい。
【26日内容】
0900 現地集合完了
0930 訓練エリア移動
0930~1030 チーム編成 キャンプ準備
1100~1200 カバー&コンシールメント
1200~1230 パトロールと拠点防衛
1230~1330 フィールドシューティング
1330~1430 攻撃動作 各種地形通過要領
※チームとしての連続訓練となります。
1430~1530 昼食休憩 兼 座学
1530~1600 アンブッシュ&カウンターアンブッシュ
1630~1615 カモフラージュ
1700 ブリーフィング及び任務付与
1700~1830 出発準備
1830 想定訓練 開始
※事後、1次想定終了後、2次想定に移行
【27日 内容】
想定訓練AAR~野外生活一般
・火おこし
・野外調理
・シェルターワーク
【携行品一覧】
携行品に関しては、あるもので構いません。
ただし、※の付いている品目については、必須携行とします。
サバイバルゲーム用装備で構いません。
服装の制限はありません。
○個人装備
・ベルトキット(個人装備)※
・迷彩服(一般服装でも構いません)
・履き慣らしたブーツ(トレッキングシューズ可)
・グローブ(推奨)
・キャップorジャングルハット※
・水筒or500mlペットボトル
・ナイフ
・低光量ナビゲーションライト
・フラッシュライト
・ホイッスル※
・サイリューム4本
・サバイバルキット(内容後述)
・着火用具
・コンパス
・携帯電話※
・行動食
・フェイスペイント
・シュマグやメッシュスカーフ
・メモ帳 筆記用具
・ビニールテープ
・個人用応急処置キット
○背嚢入組品(防水処置をしっかりと)
・バックパック本体
・飲料水 2L以上※
・下着2組※
・靴下2組※
・防寒着※
・レインウェア
・ポンチョないしビニールシート
・パラコード5m
・レーション3食分(予備1食含む)※
市販品で構いません(MRE等の喫食は自己責任で)
・燃料やバーナー
・コッフェルやナベ(お湯を沸かせるもの)
・紅茶・コーヒー等 嗜好品
・調味料(塩・コショウ・カレー粉)
・タオル※
・ダクトテープ
○サバイバルキット参考内容 (これから揃える人向け)
・アウターケース
・ソーイングキット
・マッチ
・アルミブランケット
・ロウソク
・安全ピン
・ボタンコンパス
・シグナルミラー
・岩塩
・イソジン
・ホイッスル
お申込みは、こちらからお願い致しますm(_ _)m
http://sdtworks.cart.fc2.com/ca12/78/p-r-s/
以上、皆様お誘い合わせの上 ご参加お待ちしておりますm(_ _)m
Posted by 柏木@中の人 at 21:37│Comments(0)
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