スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2012年03月01日

バディでの動き 第2回 ~ ソロシューティングの応用



はい、今回はバディでの動き 第2回目です。

ネタを小出しにしないと、長く持ちません(笑)
某あふりかさんみたいにSHOT SHOW行けたら 本当ネタに困らんのにな~


では、本題です。
タクトレの基本として実施されている各種技術には、バディでの基礎トレーニングで
多用される技術や、共通の動作が多く含まれております。

自身を負傷させないハンドリングや各種の動作は、
その多くが、バディでのトレーニングに生きてきます。

まずは、ターン&シュート
ターン&シュートでは、まず基礎の段階で足のステップに重点をおいて
訓練が行われます。




ワークスペースをしっかり確保できないと、爪先を吹っ飛ばす恐れがあるからです。

この動きは、あるバディでのシューティングにも、応用されます。




それが、ピール オフ ドリルです。



ピールとは、(薄)皮を剥ぐとの意味ですが、先頭の隊員が一定の間隔で
射撃を実施し、その後ろにスタックで取り付いたバディが、交代して
射撃を長時間継続する技術になります。

この際 先頭の隊員が、射撃終了後に、後続の隊員と交代するのですが、
不用意に後ろを振り向くと、後方の銃口と交錯する恐れがあります。
更に 下手な動きで、後ろに下がろうとした場合マズルフラッシュで
顔を火傷します(笑)

そうならない為には、シングルシュートで学んだターン&シュートの
ステップワークが生きてくるのです。


事前にしっかり、ターン&シュートを訓練していれば、
後方へ下がる際の回転は、既に習得していますので後方への復帰や
火力を切らさない継続方法 バディでのスタックと言った細かい事項を
しっかりと訓練できます。


こうして、各所に動作の共通性をもたせる事が、インストラクターとして
コースをアレンジする際の真骨頂(一番悩む点)だったりするのです(笑)

詳しい、共通事項は是非、トレーニングを受講してみて下さい。
きっと、「あ~ぁ、なるほど!」 となる筈です♪



丁度、4月に行われる千葉トレは、シングルシュートを訓練する初日と
バディでのトレーニングを行う 2日目で構成されていますので
お時間がありましたら、是非お越し下さいませ(宣伝)(笑)

m(_ _)m


      続きを読む

Posted by 柏木@中の人 at 23:44Comments(0)タクティカルネタ

2012年03月01日

バディでの動き



はい、今日から3月ですね♪
年度末でバタバタしてたり、忙しくしている方も多いと思います。
まあ私もですが・・・('A`)y-~

今回は予告した通り、バディでの動きについてお話しようと思います。

通常戦闘の最小単位はバディで構成されます。
実際に想定訓練を1名で行うと、バディやチームメイトの有り難みが
嫌という程理解できます。

あまり、夢は壊したくないですが映画のヒーローのように
何でも一人では出来ないものです・・・


さて、今回の記事はバディで動く際の注意事項です。
この点は意外に見過ごされがちですが、けっこう重要なポイントです。

まずは、気の合う仲間や親友 サバゲチームでバディを組むとします。
そんな際、どこに注意すべきか・・・

1 ガンハンドリング
まあ、これは言わずもがなですな。
誰しも、バディに背中は撃たれたくないでしょうし、撃つのもゴメンです。
その為に、トレーニングで徹底して個人技能やハンドリングを訓練し
その後で、バディでのトレーニングに移行する訳です。


これには、副次効果もありまして同じトレーニングを受けたメンツならば
基本動作が共通していますので、バディトレーニングに移行する際
動作のすり合わせが少なく済む利点があります。

2 体格や体力
教育訓練部隊のバディであれば、優秀な隊員とあまり優秀ではない隊員は
積極的にバディを組ませます。
これは、ラーニングセオリーに基づいて、優秀な隊員の動作を
真似て能力を引き上げるといった効果がある為です。


※プライバシー保護のため、一部画像を加工してあります(笑)


しかし、実戦任務部隊では、出来る限り能力の似通った隊員同士を
バディに組ませます。

これにも理由がありまして、実任務(小~中隊規模)では最初に言った通り
バディでの行動が最小単位になります。
ですから、平均値が高い隊員と低い隊員を組み合わせた場合
明らかにバディでの能力が落ちてしまいます。

同時に、体力差や射撃能力に偏りがあれば、片方のバディが
担任するエリアにスキが生じたり、体力差から発生する
移動能力の差によって、片方が突出したり孤立する危険が発生します。




運用する側にしても、みすみす優秀な隊員の失う事は、部隊の損失ですので
可能な限り避けるように配置されます。
※一部 例外もありますが・・・


3 バディの特性をよく知る
タクトレを受けられたり事のある方は、「あ~、あるあるw」と 思うでしょう。
たとえば、合図と同時にバディで射撃を開始したら、同じタイミングで
2名とも弾切れで、セカンダリーにスイッチなんて経験ありませんか?


これは、即席のバディで起こりがちな事態ですが、各人の射撃の癖を
良く観察して、それに合わせることが必要となります。

例えば、一方のバディは射撃精度が高いが射撃間隔が遅い
もう一方は、射撃間隔(サイクル)は早いが、遠距離はやや精度が落ちる。

こうした、自身の特性やバディの能力を生かして、射撃のサイクルを決定したり
射撃の速度を調整する必要があります。


4 ミーティングとAARを欠かさない
うまく連携の取れるバディは、コミュニケーションも活発です。
日本人の悪い癖ですが、言いたい事があっても相手に遠慮して
意見を飲み込んでしまう事があります。

これでは、バディの成長は望めません。
「活発にこういうシチュエーションではどうする?」
「この場合はこうした方がいい」


こうしたミーティングは、欠かせませんし
訓練後には、必ずAAR(After Action Review)を行い
意見を出す事が、バディの練度向上に繋がります。


次回は、バディの動作についてお話しようと思います。
  続きを読む
Posted by 柏木@中の人 at 13:37Comments(2)タクティカルネタ