2008年04月26日

硫化水素を使用したテロ事件発生に関する分析

 今月に入ってからの硫化水素を使用した自殺事案は、爆発的な連鎖拡大の様相を呈しています。
自殺事案に関しては、ネガティブ・インフォメーションも拡大し引き続き発生継続が予想されますが、消防や業界団体の通達や発生時の状況や危険性といった情報もメディアを通して周知され、付随被害については今後減少の方向に向かうと予測されます。

 しかし、危険性が周知されるにつれて、硫化水素を故意に発生させようとするテロ事案ないし、使用予告による脅迫事案の発生が想定されます。
これについては、アメリカで炭疽菌テロ事件が発生した際に、模倣犯による白い粉を郵送した事案が例として挙げられ、硫化水素を発生させるとの予告がWEB、電話・手紙等で発生する可能性があります。

 また、原料に使用される洗剤や薬品は入手が容易で、発生装置の大きさや形状も自在に変化させる事が可能です。
その為、これらをテロ行為に使用する可能性も否定できません。
先日から発生している、無差別殺傷事案も犯人の逮捕により収束の兆しを見せていますが、いまだ発生確率は高水準で推移しています。

硫化水素を使用したテロ事件発生に関する分析
東京・丸の内で行われたテロ対応訓練=24日 nikkei netより転載


 万が一、これらの願望を持った人間が自爆テロならぬ自殺テロを決行した場合、甚大な被害が発生することが懸念されます。
殺人願望を持つ、昨今の無差別殺傷事案の犯人は、いずれも若年層に多く見られネットでの情報に触れる機会が多く、主義主張や宗教によらない個別主義の単独発生テロが発生する危険性があります。

 アメリカでは、銃乱射事件と言う形で個別主義の単独発生テロが発生していますが、その代替手段として硫化水素を使用するケースは十分に想定されます。

 現段階では、前例の無いケースであり確率の算出は困難ですが、発生の確率はゼロではない事を鑑みて、危機管理情報を発信しています。



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Posted by 柏木@中の人 at 05:14│Comments(0)危機管理情報
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