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Posted by ミリタリーブログ at

2009年06月08日

備えの必要性

しばらく、たくてぃかるネタが続いたので、
ここら辺で少し違う話も織り交ぜて行こうと思います。

備えなければいけない時期に差し掛かっていると
春先から常々考えている訳です。

何の話かって?
物心両面の備えですね・・・はい。



ふと、海の向こうに目を向けると、緊迫するアフガニスタン情勢は
むしろパキスタンの問題にシフトしつつあります。

パキスタンの政府スポークスマンが認めているように
トライバルエリア(部族支配地域)は、軍事的な作戦
だけでは解決不能で、長期的な作戦になる事が容易にわかります。

そして、パキスタンとアフガンの紛争が長引くと
その影響は極東まで及ぶ可能性が出てきます。

具体的には、隣接している中国とパキスタン
(一部、アフガンも国境を接していますが)
この地域の平和的な安定が崩れると、否が応でも
中国の独立運動に波及する訳です。



昨年有名になった、チベットの独立運動や
新疆ウィグル自治区での独立運動が武力を伴う
過激な運動にシフトする恐れがあります。

別段、中国の肩を持ったり擁護する訳ではありませんが、
中国国内の治安が悪化した場合、
日本にも経済的・軍事的に多大な影響を及ぼします。

12万人に及ぶ在留邦人の保護と救出や核兵器の問題
そして、株価や経済的な混乱、難民も発生するでしょう。




そして、近くに目を向けると「今そこにある危機」として、
北朝鮮問題の緊迫化が挙げられます。

安保理決議の概要が報道され、今後採択に向けて
動き出すでしょうが、今後北朝鮮は反発を起こし
ミサイルの発射、黄海での何らかのアクションは
予測されるシナリオとして、各国がすでに備えをしています。

しかし、緊張状態にある各国が理性的な反応をしたとしても
どこかで歯車が狂う場合があり、ほんの些細な行き違いや
誤解から、戦争が起こる事は歴史が証明しています。

現状の北朝鮮問題に当てはめれば、ミサイルの誤着弾や部品落下
仮に黄海で韓国海軍と戦闘が発生した場合、交戦の拡大や過剰反応
核実験による放射能漏出と、枚挙に暇がありません。

これまでの報道や、北朝鮮の指揮系統を分析した限り、
あくまで冷静に脅威を演出しており、混乱や自滅を
感じさせる兆候はありませんが、綱渡りの状況は
依然継続しています。

後継問題から、成果を急いで大きな脅威を演出している
可能性は否定できませんが、現状では判断材料が少なく
当事者の北朝鮮の人間しか分からないでしょう。

しかし、今回の挑発的な行動は、綱渡りの綱を
さらに細くする結果しか生まないでしょう。

そうなれば、この先には崩壊が待っていると言わざるを得ません。
それは、恐らくそう遠くない話であると、思われます。

北朝鮮がロープを踏み外す日を
黙って見ている状況ではなくなってきました。



国内では、新型インフルでのマスク騒動
数年おきに発生する大規模地震
通り魔の発生や犯罪発生率の増加


そう、備えをするべき時が
既に来ていると考えるべきでしょう。


私を含め、会社から出頭命令があるかもしれない方は、
装備やトレーニング、心構えについて見直す必要があるでしょうし

一般の方は、食料の備蓄や防犯態勢
避難場所の確認をする必要があるでしょう。



起こりうる脅威が、人災であれ天災でも
何かしら、備えが必要な事に変わりはありません。

そう、こうして私のつたないブログを読んで頂き
少し考えるだけでも、それも「備え」になるかもしれません。
何も考えずに、非日常に放り込まれるより、
少しでも、イメージを持っただけでも、遭遇するショックは
少なくなるでしょうから・・・



これから、不定期になりますが
こうした備えについて、少しずつ記事を書きたいと思います。

イメージして、物心両面で物事に備える。
悲しいことですが、そうした状況に生きている者の
定めとして、現実を直視しなければいけません。

そう、それは明日起こるかもしれないのですから・・・

  

Posted by 柏木@中の人 at 09:38Comments(0)備え

2009年06月07日

カービンコントロール【書き忘れ】~頬付け

はい、すっかり1項目書き忘れておりました。
トリガーコントロールと腕の使い方の空白を埋める、
頬付けの方法について、コメント頂いてから
書いていないことに気が付きました(滝汗)

そんな訳で、今回は項目を追加して
頬付けについて書いてみたいと思います。

ダットをハイマウントしているので、若干頬付けが甘くなっています。


頬付けは、正しい照準を助ける重要な働きを持っており
なおかつストックをしっかりと固定する役割も担っています。

この動作がしっかり出来ていないと、照準に支障が出る場合もあり
銃が照準時に上下動する事で着弾にも影響が出ます。

その為、しっかりとした頬付けは、小銃をコントロールする上で
非常に重要ですね。

では、基本的な頬付けの姿勢について、早速見ていきましょう。

銃を構えてアップしてみて下さい。
その際に、頬はどんな位置になっていますか?
ストックに触れるだけであったり、横からサイトを覗いていませんか?

正しい頬付けとは、首を垂直に維持したままストックを頬骨の
下部に押し当てなければいけません。

グロイ図ですが、頬付けを理解する為にご容赦下さい。


それでは、姿勢と合わせて正しい頬付けをトレーニングしてみましょう。


上半身の使い方の記事の中で、しっかりと上半身を前傾させ
と書いてありますが、これにはいくつかの理由があります。

・シルエットを小さくして、被弾率を低下させる。
・発射の反動を背中全体で受け止めて、姿勢を維持する。
・ストックと肩と頬で固定する際に、ベストな角度で射撃を容易にする。


はい、最後の項が今回の重要なポイントになります。
ぐっと前傾姿勢を取ると肩とあごのラインが接近して
頬付けの際に、視線を移動させる必要が少なくなる為です。

前傾姿勢で目標を見ると、頭を水平にして目標を捕らえる場合より
やや視線が下がり、若干上目遣いに目標を捕捉していると思います。



この視線が重要な要素で、この状態で銃をアップすると
ストックのライン(チークピース)とあごのライン、
そして肩付けの位置が、一直線になります。
これが正しい頬付けの位置になり、サイトが自然にセンターに飛び込んで
来るようになります。

写真は、冬に実施したタクトレの参加者さんです。
上半身の使い方が非常に理想的です。頬付けもしっかりできていますね。


こうすればしめたもので、若干の微調整だけで迅速な射撃が可能になってきます。


では、この若干の上目遣いの角度を決定するポイントはどこにあるのでしょうか?

それは、自分の頬に隠れています。
下あごの筋肉頬骨の下のくぼみを水平に結んだ線が、そのラインとなってきます。
このラインを水平にして、ストックを置く位置と目標を一直線に並べた状態が、
正しい視線の角度になります。
一番上の頭蓋骨の画像を参考に、自分の頬付のポジションを探してみましょう。



なぜ、頬骨とあごのラインが重要になってくるのでしょうか?
これは、この位置が最もストックを固定できるポイントになるからです。
実際にストックを頬に当てるとわかると思いますが、

頬でしっかりストックを固定すると、銃と体の接触面積が増える事で
一層安定して銃を構える事が出来ます。
さらに、常に一定の位置でサイトを覗く事で、安定した精度が期待できますね。

実際にこの頬付けを行うには、かなりストックに頬を押し付ける必要がありますが
しっかりとリコイルを受け止めて、サイティングを安定させるには重要な要素になります。


そして、もうひとつの重要な要素は首の傾きです。
恐らくミリブロ常連の方で、首を横にしてサイトを覗いている人は、いないと思いますが
首の方向はあくまで垂直が基本です。


スコープを覗いた経験があれば、ご存知だとは思いますが
首を傾けるとスコープの端に影が出来て、着弾がずれる事はご存知と思います。
その為、銃の水平と真っ直ぐにスコープを覗き込む事が重要になります。
これと同じ事が、アイアンサイトやダットサイトを使用していても
当てはまり、顔の傾きは水平でストックに押し当てなければ、
着弾に偏差が発生するんですね。


また、視野の話でも触れましたが、人間の視界は左右に広く
上下方向はそれよりも狭い構造になっています。
その為、横からサイトを覗いた場合、視界が縦になって左右の視野が
狭くなってしまいます。

これは、戦闘を行う場合非常に大きなリスクになってしまいます。
首はあくまで真っ直ぐにして頬骨に下からストックを食い込ませるイメージで
しっかりストックと頬を密着させましょう。



  

Posted by 柏木@中の人 at 09:40Comments(0)カービンコントロール

2009年06月06日

カービンコントロール⑤~トリガーコントロール

さあ、いよいよ射撃の最終段階
引き金を絞る段階まで到達しました。

(Photos by  Silencer Talk

各動作を分解して文章にすると、これだけ膨大な量になりますが
実際の動作は一瞬です。

どれだけの事を脳が分析して、指令を下し 射撃のプロセスとしているのか。
改めて考えさせられますね。
この業界にマニュアルが存在しないというのも、文章量が膨大になると言う事と
発生しうる事象が予測不可能だと言う事が、よくわかります。


一連の射撃に対するプロセスは、ひとまず今回で終了ですが、
最後までよろしくお付き合い下さい。

照準が完成したら、トリガーを引いて任意のタイミングで射撃を実施します。
場合によっては、司令官の命令であったり指令が存在する場合がありますが、
それは例外と言う事にしましょう。


昔、私が所属していた会社では、「静かに夜露が降りるがごとく」引き金を引く。
と言うコトワザがありましたが、ベンチレストであったり検定射撃であれば、
それだけの余裕がありますが、近接戦闘であったり即応射撃の場合、
急迫する事態にどれだけ迅速に対処するかが、課題となっており難しい問題です。

しかし、どのような状況であれ引き金を「絞る」と言う動作は、ある程度共通であり
基本は通じる所が多くあります。

今回は、タクトレや即応射撃時のトリガーのメカニズムと現在のトレンドについて
お話を進めましょう。


そもそもトリガーを引く動作とは、機械を作動させるメカニズムです。
シアと呼ばれるハンマーを押さえている部品です。
そのシアを引き金を絞る事で開放して、ハンマーがファイヤリングピンを叩き
チャンバー(薬室)で火薬の爆発的な燃焼がおこります。

「んなこたぁ、知ってるんだよ!」って、声がちらほら聞こえますが、
この仕組みを十分に理解していないと、後の説明に支障が出てきますので
なにとぞお付き合い下さい。


さて、一通りトリガーから撃発までの流れを説明しましたが、
トリガーには必ず「遊び」と言われる「引きしろ」が存在しています。
この「遊び」をどれだけ適正に処理できるかで、命中精度に影響が出てくるんですね。

目標に向けてトリガーを引く場合、どれだけ直線的に引ききる事が出来るかが、
重要になりますがこの遊びは、素早くトリガーを引く場合に、
無用な動揺を引き起こす場合があります。

その為、プロセスとしては・・・

「遊び」を引ききり→シアを開放する→撃発
っと、言う過程をたどる必要があります。

モデルガン・ガスブロのM4や、無い場合はガスブロのハンドガンで、
これらの事は確認できると思います。


遊びを処理したならば、次にシアの開放ですが、この際の注意点としては、
意識してトリガーを直線的に引くという事です。

ここで、指の長さや手の大きさが関係してくるのですが、
手の小さい人が大きなグリップで無理にトリガーに指をかけると、
グリップを横から握る事になってしまい、
人差し指で、トリガーを左方向に引いてしまう事があります。
こうなると、着弾点は左に移動する傾向が発生します。
図面のがその着弾になりますね。


手の大きな人は、逆に左に着弾する傾向があります。
また、こうしたトリガーの引き方をする人は、
トリガーやグリッピングの個癖を修正しようと射撃姿勢に負荷が生じて、
着弾が大きく変化する場合もあり、グリッピングを変更したり
グリップの交換やトリガーの調整が必要になります。
これは、が該当します。

さらに、ある程度射撃をしている人に見られるのが、反動を意識してトリガーを引く瞬間に
体が身構えてしまい、着弾が下になる場合です。

国内では安全管理上難しいのですが、他人にトリガーを引いてもらったり、
ブランク(空砲)やダミーカートを混ぜたマガジンで射撃するのが、効果的です。

この辺の対処法は、雑誌やDVDでよく紹介されていますので、ご存知かと思います。
良く言われる、ガク引きと呼ばれる現象で、bの位置に着弾する傾向があります。


電動ガンでこのトリガーコントロールを教えるのは、非常に難しいのですが、
基本的な個癖の修正をサイト調整と同時に行って、
早い段階で修正すると皆さん早く上達する様です。


次に、連続してトリガーを引く場合の注意点についてお話しましょう。
先ほど、トリガーの遊びについてはご説明しましたが、ダブルタップや連射を行う際は、
また、遊びに注意が必要になります。

重要なのは、「必要以上にトリガーを戻さない」と言う点です。
先ほど説明したプロセスで、遊びを制御してシア開放と説明しましたが、
不必要にトリガーを戻しすぎると、また遊びを制御する段階からやり直しとなり、
連射速度が落ちるだけでなく、遊びの影響で2発目以降の着弾に影響が出てきます。

その為、シアが掛かる感触を指で感じて、
最小限の戻しで次の射撃を行う事が望ましいと言えます。


では、少し実験してみましょう。

マガジンやチャンバーを確認したガスブロのM4やハンドガンで、
トリガーを引いて、空撃ちをしてみてください。
トリガーを引ききった状態で、ゆっくりとトリガーを前に戻すと
「カチッ」っと言う音と同時に、シアが掛かるのが実感できると思います。

下の図の、オレンジの位置がその場所に当たります。


その状態から、またトリガーを引くと遊びが無く、すぐにシアを開放に動き出すと思います。


最近のトレンドとして、クロスレンジ(至近距離)での射撃は、
射撃の間隔を出来る限り短くする傾向があります。
下手な擬音で申し訳ないんですが、
今までの射撃が「タタン タタン タタン」と言った間隔なら
最近は、「タタタタタタタン」と連続して撃ち込む傾向が見られます。

冗談みたいな話ですが、熟練者になるとこの間隔で確実にターゲットのAゾーンに着弾させるので、
連邦のMSは化物か?と疑いたくなります。

っと、いった具合に素早い連続射撃を行うには、
確実なトリガーコントロールが必要になりますので、十分にトレーニングをする必要があります。

有名な所では、今月号の腕誌に載っていた、VickersTacticalのトレーニングで
空薬莢をスライドに乗せてトレーニングをしていましたが、

そこまでいかなくても日頃のドライファイヤのトレーニングで
静かに引き金を絞るトレーニングと、
シアが掛かるまでゆっくりとした戻しを心がけるだけで

十分に効果があります。

それでは、頑張ってトレーニングに励みましょう!
  

Posted by 柏木@中の人 at 09:37Comments(0)カービンコントロール

2009年06月05日

カービンコントロール④~サイトピクチャー

ふう、すっかり遅くなってしまった(汗)

今回は、これまでのお話で、すでに姿勢はほぼ完成していると思うので、
いよいよ射撃の最終段階であるサイトピクチャーについて、
お話したいと思います。

えっ?遅くなった理由?
実は、神DVDをPCで初めて再生したんですね。

これまでは、DVDのデッキオンリーだったんですが、
画面や再生ソフトが変わると、色々と新たな発見がありまして・・・

C・コスタ氏のシューティンググラスが、Wiley-X XL-3

あふりかさんお願いしますw

だと判明して入手可能か、検索したりと(笑)
その他には、5.11のロングスリーブだ~とかw

おおっ、グロックのグリップにステッピングが刻んであるとかw
サイトはやっぱりノバックか~♪
そんなこんなで、更新がすっかり遅くなっております。


思いっきり、横道に逸れました・・・・


気を取り直して、サイトピクチャーについてお話をしたいと思います。

銃を振り上げて、しっかりとスタンスが決まったら、
そこからは照準して発砲するプロセスに移ります。

重複する個所もありますので、時間があれば視野の話も読み返してみてください。


銃をアップする段階で、すでに視線は目標に向けられていますね?
気配を感じたとか、音がしたなんで理由で銃口を向けてはいけません。

銃だけをその方向に向けると、射撃姿勢も崩れますし、オーバーリアクションで
敵に発見されやすくなったり、不用意な音を発したり、最悪の場合は転倒の危険があります。

friendly fire の原因は、恐怖や誤解から確認を怠って射撃を行ってしまう事で、
多く発生しています。
あくまで、目標の確認→銃を向けて照準 のプロセスを守りましょう。


そして、この確認作業と同時に、相手とのおおよその距離を測ります。

この作業は非常に重要で、サイトを用いて射撃する距離ならば、相手との距離によって
フロントサイトの刺し方が変わってきます。
※ポイントシューティングの場合を除く



はい、この趣味をしている方なら、どなたも一度は見たことがある図だと思います。
青の点線は、銃口からの直線を示しています。
緑色が実際の弾道です。
そして、赤がサイトの照準線で、銃口とのパララックスを示しています。


実銃は、弾道が放物線を描きますので、距離によって着弾は上下します。
まあ、エアガンもホップで似たような弾道ですね(笑)
その都度、サイトを調整して、射撃できればよいのですが、実際の戦闘では
そんな悠長な事はしている余裕はありません。

その為、一定の距離で調整したサイトを使って、照準点で調整する手法が必要になります。

 

おおむね、100yrで調整した銃はこう言った照準になります。
これ知ってる人は、現役か、海外に行った事があるか、相当の好き者です(笑)


地形状況や、射距離によってフロントサイトの刺し方を変えたなら、
射撃を行う訳ですが、ここで注意しなければならないのは、
至近距離でのサイトの使用方法です。

ある程度、英語を理解される方なら、神DVD
C・コスタ氏がディスク2の前半で、何やらターゲットにマジックで
書き込んでいる場面を見て御存じだと思います。


フロントサイトポストを使って下の方狙え!
サイトと銃口のパララックス(視差)が生じるから注意しろ Bust ‘em!!
と言っています。たぶん・・・(笑)



これらを考慮してトレーニングしないと、実際に近距離で射撃する際に
小さい標的(頭や露出した体の一部)の場合、ミスを犯す可能性があります。

これを理解するには、ターゲットに狙点を書き込んで、0mから10mまで
実際に射撃をして体得するとイメージがつかみやすいと思います。



次に、焦点の合わせ方です。
小銃の場合、2点で目標に照準を合わせますので、
銃の傾きや微妙な動きで、着弾点が変化してきます。
あくまで、焦点はフロントサイトです。
銃の先端部分がおろそかになると、着弾が乱れてしまうためです。





こちらの動画は、ハンドガンで着弾の変化を表わしていますが、
実際にアイアンサイトで、目標を狙う場合同じプロセスとなりますので
非常にわかりやすい教材なので紹介させて頂きます。


つたない画像ですがイメージを書いてみました。
はい、現役から文句が来たらソッコー(泣きながら)消します。
実際にサイトで、照準を行う場合このように焦点を調整します。

フロントサイトポスト、の円形とリアサイトの穴を上手に活用します。
だいたいイメージはつかめますかね?

繰り返しますが、焦点はフロントサイトですよ!


えっ?「アイアンサイトなんぞ使ってない?」
「ダットサイトならどうするか」って?

はい、万事抜かりございません(笑)
ダットサイトでの照準イメージも、こしらえてありますw

視野のお話の際も、書きましたがダットサイトの利点は、両目を開けたまま、
アイリリーフに関係なくドットが確認できる点にあります。


なので、目標の方向を向いたまま、その視界に
ダットのリングを持ってくるイメージで、照準しましょう。



おおむね、こんな感じになると思います。
ダットの場合でも、サイトと銃口のパララックスは存在しますので
距離による上下の修正が必要になりますので注意して下さい。

また、アイアンサイトよりも上にダットサイトをマウントしている場合、
視差は大きくなるのでそれらの偏差を十分にトレーニングで、理解しておく必要があります。


それから、トンネルビジョンが怖い理由についても、追加説明しておきましょう。



はい、スコープを覗くようにダットに集中して、
トンネルビジョンになった状態を、イメージにしてみました。

視野の右隅にもうひとつ、ターゲットがあるのが分かるかと思います。

この状態で射撃をして、右側のターゲットに気づかなかったら?
非常に危険ですよね?

実際は、射撃の後で必ず周囲の確認(スレッドスキャン)を実施しますが
広く視野を取っている場合は、すぐに右のターゲットも捉えられるはずです。

これを防止する為にも、適切に視野を広く取りましょう。

では、次回はトリガーコントロールを書く予定です。


  
Posted by 柏木@中の人 at 17:09Comments(0)カービンコントロール

2009年06月04日

カービンコントロール③~ストレートダウン

はい、姿勢や銃のコントロールまで駆け足でお話してきましたが、
今回は「ストレートダウン」について、お話したいと思います。
Phots from TheHighRoad.US
http://thehighroad.us/showthread.php?t=408514



そもそも、ストレートダウンやローレディーとは何ぞや?
と言った話になると、それだけで記事が2~3出来てしまいますので、
今回は基本的な姿勢だけを紹介するだけとさせて頂きますね。

まずは「ストレートダウン」ですが、読んで字のごとく
銃口を地面に向けて、真下に向ける動作を示します。
仲間と交差する場合や、スレット・スキャンを行う場合など、さまざまな場面で用いられます。

ストレートダウンは、基本的に銃を横にして
しっかりと胸元に引きつけた状態で銃を保持します。


「なんで横にするの?」 って、声が聞こえてきますが、

人間の身体構造から、横にして保持する事が理想です。

では、実験として銃を縦にした状態で、ストレートダウンの姿勢をとってみて下さい。
グリップを握っている方の手首が窮屈で、肩が上がって、突っ張った感じがしませんか?



人間の体には作用と反発力があり、
不自然な体勢から行動すると、筋肉が反発して
オーバーリアクションを起こしてしまいます。

人間の筋肉は、高性能スプリングですから
無理な体勢を取ると、戻ろうとする力が働くんですね。

よく、ストレッチでギリギリまで伸ばすと、
力を抜いた時に、体が戻ってくる感覚があると思います。
それが作用と反発力のよい例ですね。


このような無理な体勢から射撃を行うと、
反作用でフォームが乱れて、アキュラシー(精度)は望めません。

さらに実験してみましょう。
ストレートダウンの状態からさらに、足の間に向けて銃を動かして見てください。

すると肩が上がって不自然な体勢になりますよね?
その状態から力を抜くと、負荷のかかった状態から逃げようと、
自然に銃が前に戻るはずです。

これが反作用で、さらに無理な手首の角度を補正しようと、
ヒジも外側に張り出すと思います。

そうすると、せっかくこれまで作ってきた
コンパクトなフォームが崩れてしまい、銃の水平が乱れて、着弾に影響を及ぼします。


さらに付け加えると、縦からアップして、銃を振り上げると、人によっては
ストック位置がずれる傾向があります。

そこから銃を構えなおすと、かなりの時間のロスになってしまいますよね。
フォームの調整と、再照準に時間をとられては、コンマ数秒を争う状況では
致命的なロスになります。

「んじゃ、銃を横にするのがそんなに良いのか?」って、声も聞こえますね。


納得して頂けるように、頑張って説明させて頂きましょうw



実際に、銃を横に向けてストレートダウンの姿勢をとってみましょう。


前傾姿勢は保持したまま、手首はしっかりと曲げて
ややヒジを背中側に動かして、わきの下にしっかりと密着させましょう。
左手はハンドガードを軽く保持して、位置的には急所!を守るように下腹部に位置させます。

仮にこの姿勢であれば、転倒してもキ○タマの被害は軽くてすみますw
ストックは後端を実際の射撃ポジションに着けておきましょう。

鏡の前で、実際に両方のポジションを比べてみて下さい。
どちらがシルエットが小さいか?また姿勢に無理がないか?

やってみたら納得して頂けると思います。


では、ストレートダウンから正面の目標に対して射撃する場合を例に
実際にプレゼンテーションまでの流れを説明していきましょう。

ストレートダウンの状態から、顔は目標を捕らえて視線を標的に向けます。

合図や任意のタイミングから、内側に曲がっているグリップした手首を
小指を内側に絞り込むように、手首を回転させます。

すると、銃の向きがストック後端を軸にして、縦方向に移動すると思います。

その状態まで来ると、銃口はローレディーのポジションまで移動しているはずです。

動作を分割して、よく練習してみてください。


写真では、小指が見えなくなって、銃が縦になっています。




話を戻しましょう。
手首を返して銃を適正なポジションまで回転させたら、ヒジの出番になります。

ヒジを前に突き出すように、銃を持ち上げると
自然に射撃姿勢が完成しているでしょう。

そこで、しっかりヒジを内側に絞れば、
素早い動作でも、狙った箇所にしっかりと銃を合わせられます。


あとは、視野の説明で話したとおり、
視線にダットの光点を合わせて、トリガーを引く動作となります。




ここまでの説明で、実際に銃を構えて実感した人は理解して頂けると思うのですが、
実は、この動作はハンドガンのシューティングフォームと酷似しているんです。

ベルトホルスターから銃を抜いて、
胸元で両手を合わせヒジを使って前に押し出す動作は、ほぼ共通なんです。

胸元で、両手を合わせて突き出す動作は、ほぼ共通です。


違いは、銃の長さとストックがあるかないかだけなんですね。

実体験でもそうですし良く聞く話しですが、
「ハンドガンが上達すると自然にライフルの扱いも上達する」って名言ですが、

共通した動作がとても多いので、
グリップの1点で保持するハンドガンが上達すれば、

ストック・グリップ・ハンドガードの3点で
保持するライフルの扱いが上達するのは、当然かもしれません。

実はタクトレでは、これ以外にも共通動作が多く組み込んであり、
トレーニング時間の短縮に大きく貢献しているのですが、それはまたの機会に(笑)


では、次回こそ照準とトリガーコントロールについて、書きます(笑)
  

Posted by 柏木@中の人 at 08:34Comments(0)カービンコントロール

2009年06月03日

カービンコントロール②~上半身のコントロール

さて、考えてる内容を忘れないうちに、サクッと2回目を書きましょう(笑)

前回の記事で、下半身のプラットフォームはイメージできたと思います。
どんな状況でもプラットフォームがしっかりしていれば、姿勢や態勢が
変わっても安定して射撃が可能になります。



今回は、上半身編です。
主にストックの肩付けと腕の使い方がメインになります。
前回の、続きからです!

尾てい骨の位置を意識しながら重心を落として、前傾になりましたね?
そうしたならば、銃を構えてみましょう。


まずは、ストックの位置ですが、これまでの教範等では
ストックの下部を鎖骨下のくぼみに押し当てると定義されていました。

事実、昨年までは私もそう教えられて、またそう教えてきました。

08年のトレーニング画像から

しかし、写真を見るとわかりますが、反動が発生するバレルの後ろに
肩が位置していないため、上方への反動が生れそれを頬で抑え込む必要がありました。


神DVDでも解説されていますが、
最近はストック全体をしっかりと肩に押し当てます。


今年の2月の画像です。

こうする事で、リコイルが発生するバレル(チャンバー・薬室)の後ろでストックが反動を
受け止めますので、銃口の跳ね上がりが少なくなり、操作が容易になります。

さらに、銃の位置が下がる事でフォームがコンパクトになり
上から覆いかぶさるように銃を左右から絞り込む事で、ブレが非常に少なくなります。




新・旧のストック位置を拡大してみました。


最近は、プレキャリやアーマー ベストを着用する事が前提になっており
肩付けが浅いと、装具のファステックスやストラップで、滑ってしまい
なかなか安定しません。
しかし、深く肩付けして、ストックを置くと、かなり落ち着きます。


ストックの位置が決まったら、次は腕の使い方です。
実銃を撃つとわかりますが、反動は真上だけに来る訳ではなく
バレルツイスト(ライフリング・旋条)の関係で、斜めにも発生します。
これらの問題は、フルオートで射撃した場合、顕著に現れますね。


これらの反動やブレを押さえて、コントロールする大切な役割を両腕は担っています。
さらに、照準の調整や補正を行う重要なポジションです。


※ここでは右手が利き腕である前提で話をさせて頂きます。
腕は、コンパクトに絞り、ヒジは真下に向けましょう。
最初に銃を構えた状態で、両ヒジを肩の高さまでいったん上げて、
そこから折り込む様に、ヒジを真下に向けると手首の角度が決まってきます。

正しい肩の接触面積と真下に絞り込んだヒジがそろっていれば、
右手だけで銃を構える事が可能になります。

二の腕を 胸に密着させ、前傾している上半身で銃の重量を支えてると、上手く構えられます。

もし、左右にフラついたり震える様ならば、ポジションが正しくないか筋力不足のいずれかですね。

この写真では、左手はそえる程度しか触れていません。


左腕も同様に肩の位置から下に絞ってきますが、
重要なのは親指の使い方と両腕での銃の絞りになります。

フォアグリップを握る際に、近年は転倒した際に親指の骨折を防止する為と、
接触面積の増大によるコントロール向上の目的で、
親指を入れて握り込みません。

(Photos by Mr.Ted Tae from Silencer Talk

はい、マグプル教の御本尊ですw
ナムプルナムプル


両腕で銃を挟み、ぞうきんを絞るように左右から絞ると
万力で固定したように、ガッチリと銃が固定されるのが感じられると思います。
両腕はこれでしっかりとしたフォームが、完成です!



次回は、ストレートダウンからプレゼンテーションまでの流れと
サイトピクチャーについてお話したいと思います。

  

Posted by 柏木@中の人 at 09:28Comments(6)カービンコントロール

2009年06月02日

カービンコントロール①~重心とスタンス【図を追加!】

はい、昨日はブログのリンクを初めていじってみました。

これから順次追加予定ですが、改めて見直すと、
非常に濃いリンクになってしまったなぁ・・・とw


まあ、そこら辺は置いといて、今回はカービンコントロール編を
お送りしようと思います。

写真不足なので、後々再掲すると思いますが、
応用テクニックばっかり紹介しても、基本について紹介していないと
混乱するといけませんので、文章量が多くなるかもしれませんが、
よろしくお付き合いください。



適当な写真が無いので、ご勘弁を(汗


○スタンス
足は、肩幅程度に開いて若干腰を落とします。
ヒザに余裕を持たせて、動いたり姿勢を変える時に、素早く対応できる落とし加減を
心がけましょう。
これは、体のバランスや各人の体格や体重、装備の具合で
変わってきますので自分に合ったスタンスを考えて下さい。

体は、上半身を軽く前傾させますが、この際の注意点として、
骨盤を意識してコントロールします。
この辺は、身体操作法やロシアンメソット等、あやしい動きに共通しますが、
難しい話は、割愛しますね(笑)


簡単に説明すると骨盤の傾斜と重心方向で、上半身のブレを抑制するんですが
鏡の前で体を映すとわかりますが、前傾するとお尻が突き出と思います。


ここで、骨盤と肩甲骨の位置を意識して、左右に素早く銃を動かして下さい。








骨盤の両端(腰骨の出っ張っている部分)と肩甲骨がバラバラに動いて、
銃が不安定になってませんか?

腰の負担も大きいはずです。

そんな状態で、反動のある銃を撃ったら精度なんて望めませんよね?



では、その姿勢で尾てい骨の方向を触って確認してください。
外側と言うか、後ろの方向を向いていませんか?

つまり、上半身を前傾させた事によって、
重心の方向が前にかかっていると言う事なんですね。

前に移動する体制で踏ん張ろうとしても、足の力が前後に分散して
踏ん張りが効かない状態になっているんです。

ここからがポイントです。
では、次に前傾した同じ状態から、
尾てい骨を意識して、真下に向けてみて下さい。

下腹部に力が入って、足も踏ん張りが利く態勢になりませんか?

これが、マニュアルや話に出てくる重心を落としたフォームになります。
この、下半身のプラットフォームがしっかりと完成していると、
劇的に精度が変わってきます。

ここまでは、プライマリー・セカンダリー共通の動きですので
ぜひ覚えて行って下さい。


では、実際に先ほどと同じように、素早く銃を左右に振ってみましょう。
安定感やスピードに違いは感じられますか?

それから、腰骨と肩甲骨が同調して動いていると思います。
これが理想的な安定したフォームになります。

まずは、ここまで!
今夜早速、鏡の前で練習してみて下さい。

ただし、事前にトイレを済ませておいた方が良いですよ。
たまにが出ますので!(笑)





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Posted by 柏木@中の人 at 15:26Comments(0)カービンコントロール

2009年06月01日

予備役待機要請書(笑)

ここ最近、北朝鮮の脅威が増大して、緊張が高まっていますが、
ネット上でどうも、北朝鮮の戦術にハメられている人々が散見されます。


予備役待機要請書なるものが、予備自衛官に届いたと言う話が
ネットで出回っていますが、まったく根拠のない話ですね。

まあ、これだけ情報が出ているのに、画像ソースが無いのも
それだけで、怪しいとなりますが(笑)

せっかくのネタですから、たくてぃこーネタが枯渇しないように
活用させて頂きましょう(笑)



そもそも順番が滅茶苦茶です。
本来であれば・・・

防衛出動待機命令
     ↓
即応予備自衛官召集
     ↓
防衛出動
     ↓
予備役招集


が、順序となるはずです。

それから、常備に何の動きもないのにそれはないでしょう。
※複数の現役自衛官に、確認済み

まあ、一連の動きは地本に報告して、確認しましたので間違いありません。

どんな事象でも、発生源や情報の発信元は一つしかなく
正確な情報を探す必要があります。

今回の情報を調べて、デマや流言の発生における一端を
垣間見ることができました。

最初に、誰かが不正確な情報ないしブラフに基づく情報の種を
投下して、それに対して話を盛り上げようとする人間の話が加わり
あたかもそこに真実が存在するかのごとく、話題が形成されていきます。

さらにその話を聞きつけた人間が別の場所で、その話をすると
その人間の主観やさらにほかの情報が加わり、どんどん話が膨らみます。

正確な情報の出所は、一つしかない。
情報を扱う人間の基本原則ですね。

また、複数のソースから複合して確認する事も大切です。
元情報と、それを裏付ける情報、さらに補足情報が必要になります。

安易な情報に騙されないように、ご注意ください。


特に、今回は北朝鮮という非常にデリケートな問題に絡むデマですので、
しっかりとした情報の選択が非常に重要になります。

日本国内の混乱と誤った世論形成は、それこそ北朝鮮の思うつぼに
なってしまうのですから・・・

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Posted by 柏木@中の人 at 16:15Comments(0)雑記ネタ