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Posted by ミリタリーブログ at

2009年06月17日

キットの構成要素~シェルター

はい、、ずいぶん長い事引っ張っている「備え」
シリーズですが、だいぶ佳境に入ってきました。

今回はシェルターについて語りたいと思います。



シェルターワークは、概ねサバイバル活動において、風雨をしのぎ
夜間に休息できる場所を確保する事を示します。

適切な装備があれば、ポンチョやパラコードを使用して
簡単にシェルターを設置できますが、キットのみで野外に放り出された場合
キットの内容物と、自然を利用してシェルターを構築する必要が出てきます。

シェルターワークは、各種のマニュアルに詳しい記載があると思いますので
ザックリ割愛します。



さて、シェルターワークで必要になるキットの内容物ですが、
具体的には、シェルターを構築する材料となりえる物
そして、材料を調達する道具に分類されます。



最初にシェルターの材料となりえる物ですが、シェルターワークは
実際の建築と同じように壁材・柱で構築されますので(一部例外もありますが)
これらに準じる物が必要になります。
例えるなら、3m~5m前後のパラコード
これは支柱や材料を支える役割等、多目的に使用できるので
キットに余裕があれば、組み込みたい物品のひとつです。



次に、これは私のキットの中に組み込んでいる用品ですが、
自転車用のビニールカバーになります。



今は、生産終了となっているようですが、オレンジ色のチューブテント
が存在していましたが、その代替となる品です。



余談ですが、チューブテントを実際に試した際、悲惨な状況になりました。
チューブテントの性能試験を実施する為に、1泊の予定で山に行ったのですが、
低気圧の接近で山は夜から大雨になりました。
標高の高いブナ林で、雷雨に襲われるとかなりの恐怖を感じますね(笑)

通常のテントなら、どうと言う事のない雨量だったのですが、
チューブテントは、雨がコードを伝わり、さらに風で雨が吹き込みテント内は洪水
風上を完全にダクトテープで封鎖して事なきを得ましたが、散々な目にあいました。
一晩、雨具を着て、テント内で胡坐をして夜明けまで過ごしていました。

まあ、里に下りる道すがら、濁流で丸木橋が冠水してたりと、別の意味で悲惨な目に
遭った山行でもあります。



話を戻しましょう(笑)

自転車用カバーは、簡易シェルターとして、トップ部分にパラコを通せば、応急のシェルターに
応用できます。

チューブテントと違い、オープン部分が少ないので、風雨の侵入は床からだけになりますが
これは、溝を掘ったりグランドシートの使用で、簡単に防ぐことが可能になります。

また、シェルター以外にも水を汲む、ポンチョの代用、ソーラースティールの蒸留装置等
数々応用が利く品です。

ただし、シェルターとして使用する場合は、火に弱いので
焚き火との併用は、十分に注意する必要があります。



次に、材料の調達に使用する道具ですが、これは枝の切り出しや
カットに使用されるのこぎりですがメインになります。

サバイバルキットで代表的なワイヤーソーは、
取り扱いと保管に注意が必要になります。



ちょっとしたテンションの具合や、負荷が掛かると折れる場合がありますし
錆びに弱いので、オイルを塗布してキットに入れる必要があります。

個人的には、これまで2本折っているので、キットには組み込んでいません。
皆様は、一度購入してからテストしてそれからキットに組み込んで下さいね。

私は、ファイヤースターターとセットにして、カッター式ののこぎりの替え刃
キットに組み込んであり、あまり大型の物は切れませんが、金属にも対応しているので
こちらをメインにしてあります。




次に保温が大切になりますので、エマージェンシーブランケットを組み込むのも
有効な選択肢になります。


衣服の下に巻きつけたり、体を包む、地面に敷く等多目的に使用でき、コンパクトで
キットにぜひ入れたい装備になります。
冬に、眠れない程シュラフの中が冷えている場合も、併用する事で快適に眠れるほど
保温性能は優れています。
ただし、単体での保温性は空気を留めておく事が出来ないので、保温効果が実感できない
場合がありますので注意が必要です。

また、負傷者の救護・保温を目的としてFAKに入れている場合もあり、
重複する場合は、どちらかに必ず備えておきたい装備になります。



シェルター構築に関しては、1stラインにナイフが常備してあれば、事足りるので
あまり書くことがないなぁ(汗
  

Posted by 柏木@中の人 at 09:40Comments(0)備え