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Posted by ミリタリーブログ at

2012年02月29日

足の動き~最終回



さて、足の動きも最終回!


え~っ、第3回まではマニュアル調に若干硬めに文章を書いてきましたが
ものっそ、肩がこります(笑)

そんな訳で、いつもの文体に戻します(;^ω^)

最終回の内容は、接地面積です!

皆さんは普段歩かれる時、どの位の設置面積で
歩かれていますか?

自分の接地のクセは、普段履いている靴を見ると
磨耗してる箇所がわかると思います。


特にこんな趣味をしている変態・・・人々は、足音立てずに
歩いたりしてる人も居ますよね?(笑)
※東南アジア帰りで、ただの会社員を装ってる人とか・・・w


今回は、そんな設置面積のお話で、最終回にしたいと思います♪

皆さんがスタンディングで銃を撃つ時、足はどんな風に接地していますか?

素早く動けるように、軽く接地していますか?
それとも、反動に負けない様に、しっかりと接地しています?

それぞれ、考え方があると思いますが・・・・

実は、これについても 両者とも正解という事になります(笑)

毎回 口を酸っぱくして言っていますが、この手の質問(特に戦術)では、
正解という答えはありません。

要は、どんな体勢であれ射撃をしたならば、それが命中し
無事に任務を完遂できれば、それが正解という事になります。

ですので、このブログで柏木が、こう言ってるからそれが正解ではなく
その理由付けと、状況による技術の選択、その技術を選択する経験
重要になります。

その為に、多岐に渡る状況で繰り返し訓練する訳ですね♪

最終的には、チーム全員が同じ思考で動作できる
無意識下の流れるような協調関係が求められます。


すっかり前置きが長くなりましたがここから本題(笑)
設置面積と瞬発性の関係です。

地面の状態を除外すれば、設置面積と瞬発性は、
ほぼ、反比例の関係にあると言えます。


※グラフは実測値ではありません。イメージとして御覧下さい。

こうした点を考慮にいれながら、設置面積を柔軟に変化させましょう。


例えば、スタンディングで遠距離の標的を撃つ場合
接地の面積をしっかりと取り、ある程度の安定性を追求しなければいけません。

この場合、遠距離の目標を撃つと言う事は、脅威の存在が遠いので
瞬発性をある程度無視出来る状況と判断して、安定性を重視します。

逆に近距離の目標を素早く撃つ場合は、
目標が近い→標的の面積が大きい→脅威との距離が近い
と言う図式が成り立ちます。
はい、ここテストに出ますよ~(笑)

そうした場合、次の移動や行動を考え、瞬発性に重点を置き
射撃を実施します。

距離が近い=標的の面積が大きいと言う事は、多少精度が落ちても
命中する率は上がりますので、移動に備えて瞬発性に重点をおく
必要があるでしょう。


実際には、これに移動時の重心移動から重力を利用した倒れ込みと言った
移動間射撃に関する複雑な技能もあるのですが、それはまたの機会に・・・



次回は、バディでの相互支援についでです・・・♪
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Posted by 柏木@中の人 at 14:02Comments(2)タクティカルネタ

2012年02月29日

足の動き~その3

さて、ここまでは、足の開き方をメインに解説してきました。
正しい姿勢でスタンスを決めたならば、
足の動きの特性について、知っておきましょう。

足は体を支え、移動させるための運搬装置です。
自分の意志で動いている、この装置には可動域と
行動半径が存在します。

普段の生活では、あまり意識しませんが
足には高性能のオートバランサーが装備されており
加重限界を超えると、安全装置が働きます。

つまり、よろめきと踏ん張り直しです。

稀に、作動せずに転倒しますが・・・


よろめいたり、足を踏ん張り直すと言う事は、
既にバランスの崩れた状態で、骨格を筋肉で支ええている状態です。

こういった状態である場合、精度のある射撃が不可能であるばかりか、
長時間姿勢を維持する事が難しく、バランスも崩しがちです。

こうした状態を防止する為に、足の可動域をしっかりと把握し
骨格で体重を支えなければなりません。



左右の加重限界は、足の外側の側面になりこれ以上の
踏ん張りには、もう1歩踏み込まなければなりません。
また、左右の可動限界と同時に、意識しなければならないのが
小指方向への加重です。

足をよく見るとよく分かるのですが、親指から小指に向けて
段々と小さくなっており、小指の踏ん張る力はそれほど大きくありません。

その為、小指方向へ無理に加重をかけると、多くの場合バランスを崩して
しまいがちです。




前後方向への加重限界ですが、後方への加重の限界は
踵になります。
これは、それ以上体を支えるパーツが存在しないので
物理的に不可能ですね。


前方への加重限界は、ヒザのラインとつま先を結んだ線が
加重限界になります。

これは、試してみると判るのですが、重力を利用して
垂直方向に立っている以上、どうしても足と言う
設置面積を超えた加重は、バランスが崩れてしまいます。


特に遮蔽物越しの射撃や、ゆっくりと移動する場合は
筋肉で体重を支えようと踏ん張り、
結果的にバランスを崩す事になりがちです。

こうした動きでは、骨格と加重限界を意識して、
無理のない範囲で移動や加重を心がける事が重要です。



足の使い方は、次回で最終回・・・
次回は設置面積と瞬発性のお話です。




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Posted by 柏木@中の人 at 09:37Comments(0)タクティカルネタ