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Posted by ミリタリーブログ at

2009年06月24日

北朝鮮の脅威 その2

いや、お仕事って突然、降って湧いてくるんですよ(言い訳)

急に、飛び込みの仕事でえらいワッタワッタしました。
記事楽しみにしていた皆様、すんませんでした。

少し、余裕が出てきたのでボチボチ更新していきます。

さて今回は、北朝鮮関連のネタでお茶を濁しましょうかね・・・

先日、国連安保理の制裁決議が発表されて、
ここ数日は不気味なくらい、北朝鮮に関するニュースがあまり出てこない
状況が続いています。

米軍が追跡中のカンナム1号 写真は、読売オンラインより~

今のところ、北朝鮮関連でクローズアップされるのは、
ミサイルの発射と、臨検の実施ですね。
臨検については、中国への妥協案として、公海上では船籍国の
同意が必要として、特に実行力を持ちません。
今後、寄港先といわれているシンガポールの対応が焦点となりますが
カンナム1号がシンガポールに寄港した場合、船舶検査が実施され
その過程で、武器やミサイル関連部品等が発見されると、
シンガポール政府は、それらを押収する必要が発生します。

そうなると、北朝鮮の反発は必至で、その後のリアクションに注目する
必要があるでしょう。

予想される反応としては、船舶検査への拒否や抵抗
北朝鮮の領海や周辺海域での小規模な戦闘

いずれにしろ、兵器輸出で外貨獲得を目論む北朝鮮にとっては、
非常に痛手となり、強硬路線を堅持してきた手前、
引くに引けない状態となっています。
今回のカンナム1号は、北朝鮮にとって、臨検に対する各国のアクションを探る
意味合いが大きいので、アメリカも意図的に情報をリークして
本気であることをアピールしています。

言ってみれば、お互い腹と手の内の探りあいをしている状況ですが、
完全に監視下に置かれている北朝鮮には、分が悪く今後の武器の輸出は
不可能に近いと言わざるを得ません。

この点については、北朝鮮は完全に封じ込められたと言えるでしょう。


そして、北朝鮮の次の一手として、ミサイルの発射がありますが、
どうも今回は、不可解な点が多い発射準備となっています。

今回発射準備が伝えられる、東倉里は施設が未完成であるとの情報もありますが
前回までの発射と違い、今回は衛星写真や情報が少なく分析が困難です。

専門家の意見も分かれていて、東倉里から南へ打ち上げるとの予測や
防衛省は、青森上空からハワイ近海を目標としているとの観測もあり
判断が難しい状況です。

先日から、断続的に北朝鮮の航行禁止情報を海保が受信していますが、
これらはおそらく短距離ミサイルの発射や、欺瞞工作の一環と考えられ
弾道ミサイルの発射とは別に考えるべきです。

いまだ、発射塔にミサイルが設置されたとの情報や、PAC-3部隊が展開する
情報が無いと言うことは、まだ発射については差し迫った状況にないと判断されます。
おそらく、発射は来月以降になると思われます。

今日は、長くなったのでこの辺で・・・・
明日はミサイルの飛翔方向と目標について、考えてみたいと思います。  

Posted by 柏木@中の人 at 09:38Comments(0)危機管理情報